【H×H】泡沫より愛をこめて (ページ24)

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Aside

傷を吸い取るイメージ

これを確固たるものにする

すると、手当てしていた使用人の傷は消えていた。

『やっ…た！！！出来た！！！』

私のこの言葉に手当てをしてくれていた人たちが反応する

『よし！！！この調子でどんどん治してくわよ！』

元々の使用人の数は25人ちょっと。

それが10人は重症、5人の軽傷、残り10人は死者

なんで、治せてるのかはわからない。

でも、出来たことが嬉しくて、

自分にしか出来ないことがあるって知って嬉しかった

人を殺すこの手で人を助けることができる

次々と重症者の元に行き、手に入れた力で傷を癒していく。

脇腹を抉られた者、足の骨折、無数の切り傷

どれも統一性がなく、バラバラ

こういった殺し方をするのは殺して楽しむ者

絶対に見つけ出して、痛い目見させてやる

ル「〜〜〜！！」

ルイが何か言ってる

『ん？なに？？』

もうすぐ最後の負傷者の回復が終わる

『見て！！もう直ぐ終わるの！！』

子供のように喜んだ

カ「っ、！！〜〜様！！…や…く…い！！」

なんでこんなに聞き取りにくいの？

回復が終わり、立ちあがろうとした時ふと自分の体を見る

そこには夥しい数の傷

『あ、れ？』

そういえば途中から視界が赤い。

というか、さっきから立とうとしてるのに立てない。

『あ、そっか。吸収だもんね…』

私は10名の重症者の傷を全て、自分の体に吸収した。

自己回復が追いつかない程に。

でも頭はまだ回る。

一個できたのなら、もう一個作れるはず。

時を早める

耳も嗅覚も視覚も揺らいで来た。

そろそろやばいかな。

もう少し、できるよ自分。

自己回復力を上げるの。

私に出来ない事はない

そこで私は意識を失った。