【H×H】泡沫より愛をこめて (ページ21)

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Aside

私が発した言葉によって、さらに空気が重たく感じる

『正直、こんな家潰れても良いのよ？』

これは本音

本当に没落して良いと思っていた

使用人達がいなくなれば、容赦なく潰せる

集まっている使用人達に目を向けていると、一人が手を挙げていた

『どうしたの？』

「ご主人様、失礼ながら発言宜しいでしょうか？」

『ええ。』

「修羅の道も覚悟の上で、お嬢様についていくことを望んだ者しかここにはいません。我々はお嬢様に生きる道をいただき、この恩は仕えることで返せていると感じています。茨の道だろうとついていく所存です。」

正直ここまで、忠誠心があると思わなかった。

今思えば、ここに残った人達は私の手自ら見つけたり、引き取ったり、声をかけたりした者達ばかりだった

『…貴方以外も同じ意見なの？』

周りを見渡しても皆、首を振るものはいない

『…そう。じゃあ、ついてきなさい！これから忙しいわよ！』

使用人「「喜んで！！」」

味方ってこんなにも頼もしいのね

胸が昂って、喜びに満ちていた

無意識的に口角も上がっている事には気づいていない

私の顔を見て、驚いたリサ達は釣られて笑っていたそう

早速明日以降に旅立つ、元使用人のための手配書と手続きを行なっていく