私の天使2 (ページ48)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:31,475 hit

・ページ48

『え、』

「だってその場でそのハルナとかゆう女にたてついて
　 “章ちゃんとしゃべらへんなんてむりー”
　とか言ったらまた嫌がらせされるんやろー？
　そら誰でもそうするんちゃう？」

『・・・』

「しかしあれやな」

『？』

「オンナってめんどいな(笑)」

『・・・ははは、ほんまに。
　亮ちゃん、
　・・・章ちゃんとおる方が楽しい』

「そっか・・・」

ちょっとだけ切ない顔

ほんま私って
迷惑なやつやなぁ・・・

「じゃあ、そんなAちゃんに・・・」

『？』

「ええもんやるわ」

紙切れをピラピラしながら

『なに？』

「俺らの出る舞台のチケット～」

『・・・・』

「あれ？あんまうれしそうちゃうな？」

『え・・・舞台？』

「歌って踊ってお芝居して
　俺と章ちゃんはちょこっとやけどな」

『章ちゃんも出るの？！』

「せやで？」

『・・・』

「ちなみに、Aにチケット渡すって
　章ちゃんには言うてへんよ？」

歌って踊ってお芝居して・・・

何その夢のようなイベント・・・！！！

観たい

めっちゃ観たい！

『・・・あの、それってもう一枚もらえたりしーひん？！』

「あﾞぁ？！」

また出たヤンキー

『ご、ごめん』

「・・・ええよ。家族分取っててんけど
　行けんくなってもうて」

『ありがとう・・めっちゃうれしい♪』

「おん、、、ええよ」

照れくさそうに笑ってくれた

『私が行くって、、、章ちゃんには言わんといて？』

「おん・・・わかった」

「練習まだするやんな？」

『18：30か・・・もうちょっとしようかな・・・』

「おっけー」

って言ってリュックをがさごそとあさり始め
漫画を取り出すとマンガを読み始めた

『りょ・・・亮ちゃん、いいよ？先帰ってて』

「んーん、マンガ読みたいし」

『・・・ここ寒いやん。暗いし。目悪くなるよ？』

ベッドでごろごろしながら読む方がおもしろいよ？
って言うのに

「ええねん。Aも寒いし暗いけど楽譜見てるやん？」

マンガなんかどこで読んでも一緒やぁって

『そやけど・・・』

「もー、ごちゃごちゃうるさいな。
　俺は今から空気や。話かけんな。
　練習に集中しろっ」

『、、うん』

言い方キツイけど

夜やし、危ないからおってくれてんのかな？

ちょっと横にいられんの緊張するけど、、、

章ちゃんとは違う優しさやねんな