私の天使2 (ページ46)

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「――あ、あと」

『っはい』

「、、、アンサンブルのこと、泉にも言っといて～」

『はい・・・わかりました』

ん？

何で直接言わんのやろう？

戻って泉先輩にソロの件を伝えると

泉「すごいやんっ！！！
　私もメインのソロはAに奪われへんように
　死ぬほど練習するわ！」

アンサンブルのことも伝えると

「、、、それは、、、行かなければ、、、」

って(笑)

『なんで私に言うんですかね～？
　先輩に直接言えばいいのに』

「・・・ほんまやなぁ(苦笑)」

『・・・？』

個人練習でソロパートの譜面を吹いていると
周からあいかわらず白い目で見てくる

「え、またソロ吹かしてもらえるとか思ってんの？」
「まだあの曲の合奏もしてないのに
　気早すぎ(笑)」

聞こえるように言ってくるから
めげそうになる

泉先輩は「気にしんとき」って言ってくれるし、
先生にもいじめられても吹くって宣言したし

がんばるしかない

土曜日――

最近は川へ行かず自分の家で吹いてる

ご近所づきあいが良好なおかげで
とくに苦情も言われへんし

・・・川に行かんくても吹ける

でも

好きって気づいてから特にあいたいなぁって、

強く思うようになってしまった

本当にふとした瞬間、

歯磨きしてるときとか
お風呂入ってるときとか

急に章ちゃんが入ってくる

気づけば18：00で、楽器を片付けて
テレビをつけると、

『・・・章ちゃん』

あいたい気持ちが通じたんか
笑顔いっぱいで踊ってる章ちゃん

テレビっていいなって思ったのと同時に、
もっと欲張りになってしまったのか

あいたい気持ちがもっともっとって

強くなってしまった

まだ18：00

楽器吹いたら、来てくれるかもしれん――

奇跡でも何でもいいから・・・

あいたい

気づけばホルンを背負って
家を飛び出していた