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お風呂に入って宿題をしていると
“ピンポーン”
誰やろう・・?
家のチャイムが鳴るなんて・・・
“ピンポーン”
ビビリながら玄関に近づき
覗き窓から見ると誰もいない
恐る恐るドアを開くと
「よっ!」
『・・・亮ちゃんっ!』
ちっちゃいから覗き窓から目視できなかったことと、
髪の毛が寝癖?みたいにとっちらかってて
開けた瞬間に吹き出してしまった
ダッシュで来たんやんけ!って必死に手ぐしで直してるけど
なんにしたってかわいすぎる
しかも
「おかん出たらどうしようか思った!」
やって(笑)
外は寒いから中に入ってもらってお茶を出す
「ぬく〜い♪」
と言いながらお茶を両手ですすってる亮ちゃんは
誘拐レベルのかわいさ
『で、何の用やったん?』
「今日、京都駅で演奏しとったやろ?」
『え、なんで知ってんの?』
「俺らも京都で舞台やっとってな。
休憩時間に外出たら
演奏聞こえてきて観に行ったら
たまたまAがおって」
『すごっ!奇跡やー!』
「・・・おん」
『え、もしかしてそれ言いに来てくれたん?』
「章ちゃんも聞いとってんで?」
『――・・・』
章ちゃん、、、
「なぁ、どうしたん?なんで最近会ってへんの?」
『・・・・』
「なんか・・・章ちゃん元気なくってさぁ、心配で」
『え、そうなん?!』
「何かあったん?」
『・・・べつに?何もないよ?』
そう言うとちょっとだけ片眉を上げて
「ふーん」
「おまえさぁ、携帯買えよ
人ん家のチャイム鳴らすん
めっちゃ緊張すんねん」
チャイム押すのに5分くらいかかったんやって(笑)
『え、ごめん。そやんな。
・・・お願いしてみようかな。』
「そうして、ほんで一番に教えて・・・」
『ふふふ(笑)』
「なんやねん」
『章ちゃんも一番に教えてほしいって言うてたん。
やからごめんな』
「え、俺、章ちゃんに教えるまで
教えてもらえへんってこと?!」
『ちなみにうちのお母さんが一番やから次の次なっ』
「ありえへんわっ!」
ぷりぷり怒ってるけど、
亮ちゃんの携帯番号教えてもらって、
家からでもいいからなんかあったらかけてこいっ
って・・・
なんやかんやで優しいなぁ
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作者名:ちゅみぱ | 作成日時:2019年2月6日 17時