私の天使2 (ページ34)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:31,472 hit

嘘つきページ34

翌日からさっそく部活が始まり、
いつもと変わらない部活漬けの日々

いつも通り川で練習しようと
自転車にまたがると、

「なぁっ！」

びっくりした

アキとハルナ制服のまま、玄関の前にたっていた

『え・・ど、どうしたん？』

アキ「どうしたちゃうやろ？」

かなり怒ってるみたい・・・

ハル「ヤスくんと次あうとき連絡してって言ったやんなぁ？」

『あ・・・』

アキ「昨日の朝、ヤスくんと駅に向かって歩いてるとこ
　見てんから」

ちょっとまって・・・

『なんでそんな見張ってるような・・・』

その瞬間、ハルナが近づいてきたと思うと

パーンッ!!!

おもいっきり
平手打ちをくらった

『・・・！！！』

一瞬、何が起こったのかわからないくらいビックリして、
頭が真っ白になった

たたかれた左頬を押さえながら
私より少し小さいハルナを見ると
大きな目からボロボロ涙が零れ落ちている

ハル「嘘つきっ！！！！」

ハル「・・・好きじゃないくせに！！！」

『・・・』

ハル「いいかげんな気持ちで入ってこんといてよ!!!」

『・・・・』

アキ「うちらめっちゃ前から好きやねんか。
　 Jrなりたての頃からやで？」

ハル「お願い。とりあえず会うとき教えてくれるだけでいいから」

涙流して鼻の頭赤くして、
いっつもかわいいのに
顔がぐしゃぐしゃ

ハルナ――

ほんまに好きなんや

・・・
私なんか、ついこないだ知り合ったばっかり

しかもたまたま出会っただけ

『・・・今度の土曜』

「「えっ？！」」

『次の土曜日、近くの川に・・・来るかも』

ハル「土曜な、わかった」

そう言って帰っていった
　

とてもじゃないけど今日は川へ行く気なんか起こらなくて
そのまま戻って自分の部屋でふて寝した