私の天使2 (ページ24)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:31,468 hit

・ページ24

ドＳな先生が、
実はちゃんと私のことを考えてくれてたことや、
ヒロコと前みたいに仲良くなれたって伝えると
泣きそうな顔で、まるで自分のことのように
安心したって言ってくれる

その表情を見ると
すごく心配かけてたんやなって思った

『あと・・・浦川先輩、部活辞めはったみたい』

章「そっか」

『・・・』

章「なんでそんな浮かん顔してんの？」

『だって・・・
　うちの部は特に厳しいし、
　1年生の間なんてほんまに死に物狂いで、
　せっかく2年生までがんばってはったのに、、、
　辞めてしまうん、もったいないなって』

章「そやなぁ・・・。
　もしかしたらやけど、辞めた方がよかったこともあるかもしれんよ？
　勝ち抜いていかなアカン世界ってしんどいし、
　きっかけがあったら逃げ出したいって思ってる人もいるかも。
　他人を傷付けてまて残ろうとするって・・・そんな世界、悲しいやん。」

ふと昨日の番組を思い出して、
観覧に来てる女の子ばっかり目がいってたけど、
よくよく考えたら出演してたジャニーズJrの人たちは、
みんな安田くんのライバルなのか・・・

そんな中がんばってるんやなぁ

章「きっと大人になってから、
　あんとき辞めんくてよかったってAは思うし、
　俺も今の仕事に対してそう思う。
　浦川先輩はあんとき辞めといてよかったって思うんよ」

すごくもやもやした気持ちが
一気に晴れた

安田くんってほんまにスゴイ

そうかもって思えてくる

『そっか・・・。うん。なんかそんな気がしてきた』

「ふふ。そやろ」

亮「章ちゃん、遠藤さん、しゃべりたいって」

と言って携帯電話を安田くんに渡す

亮「・・・・」
『・・・・』

そういえば亮くんと2人になるなんて初めてやな・・・
何しゃべろう・・・

『亮くんって・・』
「Aって・・」

『「え？」』

キレイにハモっちゃって2人爆笑

『あはは。ごめん、なんて?』

「ふふっ。Aこそ、なに？」

『亮くんって、“亮ちゃん”って呼ばれてるんやね。
　安田くんのお母さんに』

「おん。友達もけっこうそうかも。俺ちっちゃいからやろな」

『私も亮ちゃんって呼んでもいい？』

「・・・おん、ええよ」

『亮ちゃん♪』

「・・・っなんやねんっ！！」

『・・・かーわぁーいーーーー♪』

頭を撫でまわすと、

「あん？」

『・・っこわ！』

ヤンキーってこと、スッカリ忘れてた！