私の天使2 (ページ11)

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章「次Aに何かしたら、どんな手使ってでも潰しに行くから
　覚悟しとけて」

びっくりするぐらい低くてこわい声

浦「・・・ほ、ほんまそやんな。
　私も、山田さ・・・Aががんばり屋なこと
　知ってるよ～」

あっぱれと言いたくなるぐらいの手の返しよう

浦「それよりもさ！ヤスくん同い年やし、タメ口でいいよ？
　私のこと、リサって・・・」

章「あー、いやいやお構いなく。
　上でも下でも同い年でも、そんな仲良くないヤツと
　慣れなれしくなんかしゃべられへんので」

ぶっこみがすごすぎて先輩の顔が見れない

章「ほな、言いたいのはこれだけですので」

浦「え、帰るの？」

章「あ、はい。A練習すると思うし、
　俺はそれに付き合うんで。な？」

あっけに取られながら、言われるがままにうなずくと
安田くんの方を向いているのに正面からの視線が痛すぎる

ポカンとしてる浦川先輩を置いて
食べかけのポテトとジュース(私の分も)を持ち
さっそうと階段を降りていった

『し、失礼します』

とりあえず頭をペコッと下げて歩きだすと

浦「・・・なんなん」

『・・・』

浦「あたしが悪いん？フルート傷付けたんあんたやろ？」

『・・は、はい』

浦「あたしは被害者やで？！あんたが・・・！！！」

章「ほな傷いったフルート見せてくださいよ。俺が修理費出しますわ」

降りていったはずの安田くんが階段から顔を出していて、
すごい勢いで浦川先輩の横に立つ

バンッ！！！！

おもいっきり机を叩いた

周りのお客さんは少ないけど、全員がこっちを向いてる

浦「・・・！！！！！」

浦川先輩の耳元で
「そやけどなぁ、もし大した傷と違ったら名誉棄損もんですよ？
　こっちは色んな根回しできる大人と亘りあってるんすよ。
　メディア取り上げてこの事実つきつけてもええんすよ？
　尾ひれなんか勝手についてくるやろうし。
　いじめ問題は今や深刻ですからねぇ。」

安田くんの背中越しやからあんまり聞き取れへん

章「一家総出でお引越ししたないんやったら、
　これ以上Aにちょっかいだすん
　やめてもらえますか？」

浦「・・・」

章「おい、返事は？」

浦「は、、、はい」

章「よしっ！いい子。」

こわいぐらいの笑顔で浦川先輩の頭をポンポンして

章「A、行くで～」

両手にジュースを持ってニコニコしてる安田くんは
天使に戻ってた