私の天使 (ページ9)

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友達ページ9

本当にきついのは同級生の方やった

『おはよ～』

朝練終わりに教室へ向かう途中、
同じクラスでオーボエ担当のミホに声をかけると

ミホ「・・・」

え・・・
無視された

ミホだけでなく他の子たちも一斉に無視

中には睨みながらこっちを見てヒソヒソ話しする子も

なんで同級生がそんなことしてくるのかわからない

もともと仲よくおしゃべりするような関係ではないけど、
挨拶ぐらいするし無視されたり、睨まれたりすることは今までなかった

本番も近づいてきて、練習は合奏が多くなった

先生「ホルンええやん。
　特に山田。ちゃんと指揮見てるし指も回ってる。しっかり練習してるな」

『は、はい。ありがとうございます。』

・・・素直にうれしい

そして金曜日

いろんなことの気を紛らわすために練習に打ち込んでいたから曜日感覚がゼロ

授業が終わり、ふとカレンダーを見て金曜ということに気づく

『明日土曜や・・・！』

ヤンキー天使にあえる・・
そう思うだけで心が晴れやかになった

お礼も言いたかったし、何よりもう一回会いたいって思ってる自分がいた

ちょっとだけ足取りが軽くなって音楽室へ向かうと
前方を歩くヒロコが見えて余計に軽くなる足取り

『ヒロコー♪』

「・・・」

・・・あれ？

『おーいヒロコ？？』

顔をのぞきこむ

「・・・」

『どしたん？？』

「わ、悪いけど、話しかけてこんといて？」

『えっ・・・』

「登下校も一緒に行かれへん。
　今日から・・・ア、アキたちと帰るから」

『え・・・』

「・・・ごめん」

驚きのあまり声がでない

びっくりしすぎて頭が真っ白になった

思考回路が停止してるみたい

ヒロコにも見放されるなんて・・・

私、何した・・・？

その日の練習はどう過ごしたか覚えていない

家に帰ってもご飯が喉を通らず、部屋に引きこもる

暗い部屋で一人でうずくまっていると涙が出てきた

最近よく泣くなぁ・・・