私の天使 (ページ50)

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かなりビックリした顔で私を見つめてる

・・・すごく動揺しているみたい

すると、フッと笑い

「・・・・Aは知らんかったからなぁ～。
　居心地よかったんやけどな。はは。」

『・・ど、どうゆうこと？』

「オレ、ジャニーズ入ってんねん」

『え・・・、ジャニーズって・・・あの？』

「ジャニーズJrやねん」

『Jrって、、、渋谷すばるくんとかいる？』

「え、すばるくん知ってるんや(笑)」

『ヒロコ・・友達が大ファンやから』

「そっか・・。最近はテレビによく出さしてもうてるねん。
　ゴールデンタイムの番組にも一応出てるんやで」

ホノルルハーフマラソン走って2位やったんやでって

「A・・・(笑)口あいてる・・・くくっ(笑)」

開いた口がふさがらないとはまさにこのことで、

『・・・びっくりした。有名人やったんや、、、
　だからあんなに入り口に人だかりができてたし、
　ジロジロ見られたし・・・知り合いって聞かれたんも・・・
　なるほど・・・』

「全然有名ちゃうんやで？
　でも田舎やからテレビ出てる人が珍しいんやろ？」

『そっかぁ。
　安田くんかっこいいから取り囲まれてんのかと思った』

「ぶはっ！」

なにそれ！笑ける！！！って

いやいやでもジャニーズやろ？

「ちなみに・・・さ、」

『うん？』

「ジャニーズやったら誰が好きなん？」

『え・・・渋谷すばるくん以外知らん・・・」

「ぶはっ！！(笑)」

『だって、テレビ見いひんのやもん～』

「いや、SMAPとかKinkiとかV6とかあるやん」

『え・・・あ、そうか。あの人たちもジャニーズなのか』

「うそやん・・・現役女子中学生やろ・・・」

めっちゃあきれた顔をされた

『・・・』

ってぶつくさ言っていると
大好きな匂いに包まれた

あ～、いい匂い、、、

香水とかじゃなくって、お家の匂いなんかな、、、

中毒まがいの匂いを堪能していて
自分の状態をよくわかっていなかったけど
どうやら後ろから抱きしめられてるみたい・・・

「そのままでいてほしい。
　そのままのAで
　そのまま・・・ずっとそばにおってほしい・・・」

どういう意味かわからずに

『ずっとおるよ？』

って深く考えずに答えると

・・・グスっ

泣いてる？

『安田くん？』

「Aに・・・Aになんかあったんかと思ったら
　気が気じゃなくなって」

抱きしめる力が強くなる
ちょっと苦しい

それから私の肩を持って正面からじっと見つめられる

「好きやねん」