私の天使 (ページ3)

今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:40,584 hit

・ページ3

浦「めっちゃキモいんやけど(笑)」

『・・・え』

先輩1「前から思っててんなぁ。ほんまキモいわぁ。
　そもそも自分さぁ、楽器めっちゃうまいとか思ってるやろ？」

『い、いえ！そんなこと・・・』

先輩2「わかる！吹いてるときのドヤ顔、キモすぎる」

「「あはは～！！笑ける～！！！」」

一斉に笑う先輩たち

『・・・』

浦川「聞いたけど今度の演奏会、
2曲も乗るんやろ～？
　他の先輩差し置いて信じられへんわ。」

それは先輩の指示でそうしてるだけやのに・・・

先輩1「私も思った。めっちゃヘタやのに。
なんでなん？ほんま無理―」
先輩2「先生に媚売ってるもんな。
それで選ばれたんちゃう？」
浦川「やっぱりみんなもそう思うやんなー」

『・・・申し訳、あ、ありません』

先輩は絶対

この部活で生き抜きたければ
言われたことに逆らわず、
ただひたすら謝るのみ

浦川「それしか言えへんの？聞き飽きた。
とりあえず目障りやし、」

『・・・』

浦川「部活やめて？」

『・・・!!!』

我慢してたけど、たまりにたまってた涙が
零れ落ちてしまった。

先輩1「いやいや、泣かれても(笑)」
先輩2「泣きたいんはリサやで？」
『は、はい・・・も、申し訳』
先輩3「もうそれええって!!!
はよ辞めるって言えよ！
　じゃないと明日からどうなっても
知らんからなぁっ！！！」

くい気味に怒鳴られた

恐くて涙が止まらない

『もっ申し訳ありませんっ、
申し、わ、訳ありませんっ』

泣きすぎて声が裏返る

息が苦しい

『うっ、ヒック・・・ヒック』

先輩1「話しにならんわ」
浦川「話してるとイライラする。まじキモ」

気が済んだのか開放された

頭の中が真っ白で、今まで怒られてきた中で一番キツかった

今までも散々怒られてきたけど、辞めろって言われたのは初めて

何回も言われた

辞めろって言われ続けるのって・・・

辛い