私の天使4

夢 ページ18

あれから1ヶ月、
その間に章ちゃんとあえた土曜日は
漏れなく野口さんがついてきて、
2人だけであえなかった

知らない学校の話で
盛り上がることも多いから

少し取り残された気分になる


ある土曜日、
川に行くと野口さんしか
おらんかった

アツコ「あ、Aちゃん」

『・・・こんにちは。』

章ちゃんどこ行ったんやろ

アツコ「はぁ。Aちゃんって、
ほんまうらやましー。」

『・・・え？』

アツコ「あんなステキな幼なじみがおって。」

『・・・・・』


幼なじみとちゃうもん

…彼氏やもん


言いたい気持ちをグッとこらえるけど

アツコ「私がしょーたにあったんは
中1のとき。
Aちゃんは？」

『…えっと、私も中1で──』

アツコ「そしたらあたし1コ上やから
え、あたしのが先あってるってこと？」

『…え、』

アツコ「なんやー、幼なじみ言うから
めっちゃ長い付き合いなんやと
思ってたのに。」

そっかーって

どういう意味なんやろ…？




アツコ「だって2人見てると、
本物の兄妹みたいなんやもん(笑)」



『・・・・・』




アツコ「それとも実は
ほんまに血繋がってるとか？」

クスクス笑ってる



『あのっ！』
アツコ「あ、しょーた戻ってきた」




もう我慢の限界で
章ちゃんは私の彼氏やって
言おうとしたら
章ちゃんがやってきた

「A〜」

のんきに手ふってる

人の気も知らんで


「今日は部活どやった？
楽しかった？」

『・・・・・』

無視してベンチに座り楽器を出し続ける

「ちょー、無視とか泣くで？
ええんやな？俺泣くで？！」




アツコ「クスッ。ほらやっぱり(笑)」




「え、なに？？」

アツコ「ほんものの兄妹みたいやなって
Aちゃんとしゃべってたねん」



…しゃべってないし
一方的に言ってただけやん




、、、アカンあかん、
めっちゃ嫌な感情が滲み出てるわ



アツコ「心配性のお兄ちゃんが妹の学校生活
根掘り葉掘り聞くみたいな(笑)」


「・・・・・」
『・・・・・』


私の隣にストンと座り、


いつもみたいに
優しく頭をポンポン

それからゆっくり前髪を撫でてくれる

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