ソラちゃんの恋 ページ32
寂しい気持ちで窓の外を見ていたら、ノックの音がして、可愛い顔が覗く。
「オンニ！」
「ソラちゃん！」
「オンニおかえり！ドンへオンマにいっぱい甘えてきた？」
「えへへ、うん…もう大人なのにおかしいよね」
「おかしくないよー、あたしも明後日から外泊なんだー。
久しぶりにオンマやアッパと一緒に寝るの！
あと、友達と近所のお祭りにも行くんだよ」
「そうなんだ！よかったね！」
「うん！それからね…」
そう言って、照れ臭そうにモジモジするソラちゃん。
「？どうした？」
「実はね…前に言ってた好きなコの事、覚えてる？」
「うん、覚えてる……え？もしかして！？」
「えへへへ…うん、あのね、オンニが外泊してる時にね。
お見舞いに来てくれて…それでね…」
「うん、それで？」
「好きだって…」
「言ったの？」
「違う…」
「え？じゃあもしかして…言われたの…？」
ソラちゃんは顔を真っ赤にして頷いた。
「きゃー！やった！良かったね！ソラちゃん！」
「うん、オンニ、コマウォ…」
「もしかして、お祭りもその子と行くの？」
「うん///」
「すごい！ 楽しみだね！」
「うん！オンニー！」
「ソラーーー」
わたしたちは抱き合って喜んだ。
生きていたら、もし妹なら、こんな感じなのかな…
色んな話して、喧嘩して、恋バナもして…
わたしはソラちゃんを抱きしめながら、
早くソラちゃんにドナーが現れて欲しいと心から願った。
「あとはドナーが現れてくれたら最高なんだけどな…」
「大丈夫だよ、絶対！！だって、ソラちゃんには彼と、SUJUが付いてる！」
「うん！オンニにも！ドンヘオッパが！！」
「もう、ソラちゃんったら///」
なんだか、すべてがいい方に進んで行ってるような、
そんな幸せな錯覚に陥っていた………
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作者名：さくらこ
x他1人 | 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年3月9日 10時
