Dear My everything 4 Destiny～Donghae～ (ページ31)

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母と娘ページ31

そしてその後、ドンへから意外な提案をされた。

「オンマが…？」

「うん、どうかな？」

「どうもこうも…」

わたしが入院してから、まだオンマは来てくれない。
ドンへがドナー登録なんかしたから、
もしかしたら怒っているのかも、と思ってた。

だから、わたしに罪滅ぼししたいなんて言われると、
申し訳なくて申し訳なくて、オンマに合わせるって顔がないって思った。

でも、実際にオンマに会ってしまったら、
そんな気持ちは心の隅っこに行っちゃって、ただただ嬉しくて泣いた。

オンマがわたしをぎゅって抱きしめてくれたから、
わたしは何度もごめんなさいって呟いてまた泣いて。

オンマも、ごめんね、辛い思いさせてって泣いて…

もう、この数日で出し切ってしまったと思ってた涙腺は
まだまだ涙を製造出来るんだと、変に冷静に考えたりした。

そしてわたしは、ドンへがいない時間、オンマの家で数日過ごした。
美味しい料理を作ってもらって、一緒にドンへのライブDVDを見たり、
昔のアルバムを見たり。

ドンへから、何度も電話があった。

中国でもライブは大成功で幕を閉じて、あとは数本のテレビ番組を
収録すればいいだけだと言ってた。

夜はお布団を横に並べて敷いて一緒に眠った。

病院では何度も目が覚めて、一人の不安に押しつぶされそうだったけど
横にオンマがいると思うと安心して眠れた。

本当の母親と娘みたいな幸せな時間。

体も調子良くて、もしかして治ったんじゃないかと勘違いする。
本当に、このまま治らないかな…

オンマと過ごした3日間はあっという間に過ぎて、もう病院に戻る日。
朝からわたしはオンマにべったりで…

病院に着くとつい涙が溢れてしまう。

「A…泣かないの。今度の外泊もうちにおいで？ね？
また美味しいもの作るから」

そう言ったオンマも泣いていて…

離れ難い気持ちを引き剥がして病室に1人残された。

泣いてても仕方ない。

明日からまた、辛い治療が始まる。