Dear My everything 4 Destiny～Donghae～ (ページ28)

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甘え～DH～ページ28

ドクターが言ったように、数値が上がってくると、
嘘みたいに元気になっていくA。

一般病棟に戻ってくる頃には、窓から入る風もすっかり爽やかで、
新緑の匂いがした。

車椅子を看護師から受け取って、挨拶をして部屋へ入る。

ドアがしまった瞬間、Aが俺を振り返ってじろっと睨んだ。

「あんまりそういう顔しないで」

あまりに突拍子もない言葉にキョトンとしてしまう。

「だから、そういうニコニコして誰かれかまわず優しい顔しないでってこと」

「はあ？俺が？誰に！」

「看護師さんとか」

「ええっ？」

「知ってる？
ドンヘに会えるからって、みんながわたしの担当になりたがるのよ？」

まさか、Aからこんなことを言われるなんて想像もしてなかった俺は
軽く衝撃を受けてしまった。
もしかして…妬いてる？

「ち、違うもん！と、とにかくヘラヘラ笑わないでってこと」

ヘラヘラって…

「はいはい、じゃあ今度からこんな顔しててやるよ」

と言ってワザと怒ったような顔をして見せた。

「ま、まあいいけど」

そう言ってプイッと横を向いたAが可愛くて…
その後も、俺にじゃれついてきたかと思ったら
マッチョは嫌だの細マッチョがいいだの、程よく筋肉質なのはいいとか…

言いたい放題のAだったけど、こんな風に甘えられるのも悪くない。
今まではどっちかっていうと俺の方が甘えて
Aになだめられての関係だったのが逆転したみたいで新鮮だった。

「ドンへ…大好き…」

「俺も…」

抱きしめていた腕を解き、唇を重ねる。
軽く重ねるキスから深く繋がるキスへと変わっていく。

会えなかった分のいっぱいの愛を込めて、ゆっくりと味わうAの唇は
俺を嬉しそうに受け入れて、キスだけで小さな吐息を漏らす。

キスだけで我慢してる俺って偉いよな、ホント…^^;

そしたら、見透かすようなAの言葉にドキッとした。

「ドンヘ…ごめんね…わたしがこんな体だから…
その、ドンヘは若くて健康で…えっと、我慢…させちゃって…」

「え！あ？えっと…………^^;」

ああ……俺ってそんなに飢えてる感じ？