Dear My everything 4 Destiny～Donghae～ (ページ25)

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触れたくて… ページ25

少し落ち着いて来たと思ったら、今度は肺炎になってまた
クリーンルームから出られなくなった。

硬いベッドの上で過ごす時間はとても長くて、永遠に続くんじゃないかと思った。

時々、ユイやソラちゃんが様子を見にきてくれるから、
その時ばかりは少し、時間が早く過ぎる。
でもすぐ疲れちゃうからあんまり長くは起きていられなくて…

あれから何日が経ったのか、外の様子はどうなのか、
ドンへはいつ帰ってくるのか、そんなことが何もわからない疎外感に襲われる。

世界中で、たったひとり、このクリーンルームだけがわたしの世界だったら

そう思ったら恐ろしくてたまらなくなる。

そんな悶々とした時間が過ぎて、肺炎も少しずつ良くなってきた。

"コンコン"

ガラス窓を叩くかすかな音で顔を向けると、そこにはかなしそうな顔のドンへ。

泣いてるの…？

《ごめんな…こんな時にそばにいてやれなくて…
手も握ってやれなくて…ごめん……》

そう、言ってる気がした。

大丈夫だよ…泣かないで…
ドンへが泣くと、わたしまで悲しくなるじゃない。

ドクターがやってきて何か話してる。

あ…ドンヘにばれちゃったかな。
言わないでってユイには口止めしたけど、先生には言ってない…

それより…早く、ドンへを抱きしめたいな…
それから、ちょっと薄い上唇に触れて、キスして、愛しい声に包まれたいな。

こんな時なのに、ドンへに触れたくて堪らないわたしは、
相当ドンへにハマってるんだと思う…

それから少しして、やっと病室に帰れる日がきた。

クリーンルームから看護師さんが押してくれる車椅子で出ると、
外にドンへが居てくれてて…

「A！」

「ドンへ、仕事は？」

「今日はオフ。だからずっと一緒にいられるよ」

「チンチャ？嬉しい」

「うん、俺も嬉しい」

ドンへが看護師さんから交代して車椅子を押してくれて、病室に戻る。