Dear My everything 4 Destiny～Donghae～ (ページ14)

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言わないと…～DH～ページ14

今、Aはなんて言った？
俺を、愛してるって言ったの？

俺しか愛せないって…？

「A…」

「………」

俺は、少しずつ近づく。

すれ違いざま、ヒョン社長がつぶやいた。

「彼女を、絶対助けてくれよ」

わかりました…俺は頷いた。

「A」

「…………」

「呼んでるだろ？」

「は…い」

Aは俯いたまま、後ろに下がる。
かわいいプルプルの唇が震えてるのがわかる。

ちょっと、いじめたくなる。

ジリジリと詰め寄ると、後ろは壁で、もう逃げられない。
Aはますます俯いて、顔が真っ赤だ。

「ちょ…ドンへ…」

「ソラちゃんて子から聞いたんだけど、
Aがずっと好きだった幼馴染って誰のこと？」

「え？そ、それは…」

「俺だよね？」

「えっと…あの、ち…近い…」

俺はわざと、Aを覗き込むように顔を近づける。

「ヒョン社長に言ったこと、もう一回言って？」

「………」

「言わないと……キスしちゃうよ？」

「えっ！あ、あの、その、だから、ドンへしか………せなぃって…」

「聞こえない」

「だから…」

かわいい…

「うん」

「愛してる…」

「よく出来ました」

俺は俯いたAの顎をそっと指で持ち上げると唇を近づけた。

「あ！」

あと少しのところでAが俺の胸を押し戻した。

「何…」

「だって…恥ずかしい…」

「何、今更？」

「ちょっと待って、心の準備が…」

「やだ、もう待てない」

何年待ったと思ってるの…

俺はもう一度近づいて、今度は両手で頬を包むとゆっくりと、
確実にAの唇を捉えた。