Dear My everything 4 Destiny～Donghae～ (ページ12)

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感謝の言葉ページ12

「ギジュンさん」

「さっき病室に行ったらいなくて探したよ。体は大丈夫？」

「はい…」

「あ、あの、わたし、治療受けることに決めました。
ありがとうございました。最先端の治療が受けられるように
してくださったそうで…でも治療費が…」

「気にしないでください。僕にはそれくらいのことしか出来ないから…」

「そんなことありません！感謝してます、ホントに…」

「感謝…か…本当は、感謝の言葉なんかよりもっと他の言葉が欲しかったな」

そう言ったギジュンさんはとても寂しげで…

「ギジュンさん…」

「彼の記者会見、見たよ。正直参った…
僕は彼に言ったんだ。Aのために君ができることはなんだ？って。
でも、彼がドナー登録するなんて、想像もしてなかった。
僕の負けだよ。完敗だ」

「そんなこと…」

「いや、そうなんだよ。僕では君の心を変える事が出来なくて、
結局彼が君の気持ちを動かしたんだから」

「ギジュンさん」

「…君が彼を好きでも構わないって言った時君が言ったこと、覚えてる？」

「ええ」

「もう一度、言ってくれる？それできっぱり、諦められるから」

「……わたしは、ドンへしか愛せません」

「あはは、ホントに言うんだ…」

「あ、ご、ごめんなさい！」

「だってさ、聞こえただろ？
もう、僕の出番は終わったから後は二人で仲良くやってくれよ。
な？」

「え？」

ふとギジュンさんの視線の先に目を移すと、そこには
会いたくて会いたくてたまらなかった人が、息を切らして立っていた。

「ドン…へ…」

でも、突然目の前に現れたドンへがあまりにも眩しくて目をそらしてしまった。

「じゃあ、お邪魔虫は消えるよ。
でも、僕にできることはこれからも協力させてもらうからね。
それくらいは、拒まないでくれよ？」