【そらる】どうか、俺を欲しがって２

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少し暗めの店内は、個室のたくさんある落ち着いた雰囲気で。

案内された個室に入るとまふまふと天月は4人がけのテーブルに、向かい合って座っていて。

「お疲れ〜。」

「お疲れ、様です。」

挨拶を始めそうなAをとりあえずまふの横に座らせて、俺は天月の横に座った。





わたしまですみません、と申し訳なさそうにしているが、まふまふは昨日ぶりですね〜！と嬉しそうだ。

嬉しそうなのも、なんだか複雑なのだけど。




「そらるさんお疲れ様です！」

適当に注文してくれたらしく、食べ物は待っていれば来ると天月から聞いていると、Aは俺の隣を見て今か今かとタイミングを図っている。


「今日一緒に居てそのまま連れてきちゃったんだけど、今回のツアーグッズやってくれたmY___nのデザイナーのA。仲良くしてあげて。」

天月はそらるさん、お母さんですか。と笑いながらAを見て、あ！と声をあげた。


「ライブの時隣の席だった！天月です。よろしく！」

Aも、やっぱりそうだったんですね！と驚きつつ、いつものように落ち着いた挨拶をしている。

「会釈してくれた時、綺麗な人だなって思って。覚えてた！」

「いや、そんな！今日もお邪魔してしまってすみません。」

俺の知らないところで好感度上げるなよ、と人当たりの良いAを心配していると。




「そらるさん、やっぱり付き合ったんですね！怖い顔してますよ。」

と耳元でまふまふに囁かれた。




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