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『だてさーん！』

dt「…ああ、姫か。学校お疲れ様。エプロンそこだよ。」

『はぁい。ありがとうございます』

dt「準備できたら、接客とか頼んでいい？」

『もちろんです』

学校が終わってバイト。
私はとある小さめなカフェで働いている。
オーナーは宮舘涼太という人で、だてさんって呼べ、と言われている。
今日は、私が来るまではひとりでここをまわしていたらしい。

すごくホワイトな職場…だし、
だてさんかっこいいし。
自分でもいい所でバイトできてるなぁと思う。

姫と呼ばれるのはなんだか変な気分なんだけど。

『今はお客さん居ないんですね』

「うん、そうだね。さっき大量に来たからね」

『あ…なんかすみません、遅かったですね』

「姫は何も悪くないよ」

『何かやることありますか？』

「俺がさっき終わらせた」

今日はやることが無いらしい。
お客さんもいないから、だてさんの提案でふたりで花壇の花に水やり。

すると自転車が裏のドアに止まる音がした。

ne「遅れましたー！」

「あ、如恵留、久しいね。今日もありがとう」

『うわ、きた…』

「こーら、そんなこといわないの。」

ne「あ、A先輩…！今日も亮平先輩元気ですか！？」

『いつも元気』

ne「よかったぁ…今日見てなかったから心配で…」

川島如恵留。
私と同じ、この店のバイトだ。

同じ学校の高校１年生で、蓮と同じクラス。
そして亮平のことを崇拝している。

いつも私に話しかけてくる時は亮平の内容ばかり
なんか私敵視されてる？と思う時もあるしよく分からないマウントもとってくるし

頭がいい優等生キャラのところは亮平と似ているし、隠れて毒舌な所も、結局顔が良い所も、亮平に似ている

違う所といえばこいつは完璧すぎるところだろう
亮平はおっちょこちょいな所が(実は)あるがこいつに隙などない

川島如恵留、語れば語るほど自分が惨めに思えてくる人物だ

そして亮平達の女遊び癖も知った上で亮平を崇拝しているから驚きだ
川島如恵留は女遊びはしていないが、亮平の強火オタクなのかとたまに思う
いや、かなり思う
オタクは推しに似るとか言うから…

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