涙空 白石蔵ノ介 ☆リク ページ10
｢もしもし｣
｢あぁ｣
｢ねぇ蔵。下見て｣
｢ん?｣
言われた通り、マンションから下を覗く。
｢A!｣
｢んふふ。来ちゃった｣
昔と変わらない
純粋無垢な笑顔で微笑むA。
また、好きになってまうやん。
今も好きなのに。
……………………………
｢久しぶり｣
｢ほんま｣
｢蔵、変わってないな〜｣
｢Aもやろ｣
なんて笑い合って。
｢金ちゃんどうしたかな｣
｢んー…でかくなっとった｣
あの頃に戻ったように。
｢今日泊まってく〜｣
｢布団ないで｣
｢ソファーで寝る｣
まるで恋人みたいなこと言って。
｢私ね、蔵のこと大好きだったんだよ｣
思わぬ告白も聞いた。
｢大学行っても、蔵が忘れられなかった｣
｢ほんまに?｣
｢うん。あの時言えばよかったって思った。｣
｢…｣
｢だけど、見つけちゃったんだ。私の居場所｣
思わず、Aをきつく抱きしめた。
｢え、ちょ、蔵?｣
｢俺も同じ思いやった…｣
｢…｣
｢あの時…云えばよかった｣
｢蔵｣
『大切にしたい。この思いも。後悔も、涙も。蔵に伝えなかったこと、今は全然後悔してない。だって、もし蔵に伝えてたら、私は彼と会えなかった。だから感謝してる』
Aの言葉が重くのしかかる。
いい意味で。
｢愛してる｣
｢蔵…｣
胸の中で涙を流すA。
｢私、やっぱり帰るね｣
｢え、なんで｣
｢だって、このままだと示しがつかなくなる気がする｣
そんなこと言われたら、期待してまうやん…。
するとAは
ﾌｯと微笑んだ。
｢結婚式呼んでな｣
｢勿論!来なかったら承知しないから!｣
…心から祝福しようと思った。
｢じゃあ行くね!｣
｢あぁ、またな｣
｢うん!｣
だから、最期くらいは笑顔で見送ろ。
愛してる人の幸せなんやから悲しいわけない。
彼女は笑顔で手を振り、背を向け歩いて行った。
しっかり、自分の足で。
｢あー、だめや。泣いてまう｣
そう上を向いたとき、
空は涙で滲んで見えた。
【君への想いは無駄じゃなかった。その想いは確かに俺を強くしてくれた。だから、心から言いたい。
――――――――ありがとう、と。】
fin
…………………………………
こんなですいません＞＜
リクありがとうございます∀
次は、光かきまーす!＞∀＜
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革ベルト
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トート(プロフ) - 法ｓ＞財前のが凄くおもしろい（？）と言うか悲しくなりました！！頑張ってください (2011年12月1日 15時) (
レス) id: f32f4dbbf6 (このIDを非表示/違反報告)
那留(プロフ) - 投稿頑張ってくださいww (2011年10月23日 23時) (レス) id: 829e340f6f (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - ｨﾔｯﾌｩｩｩｩｩｩｩｩｩ!!財前可愛いぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!ありがとうございますｗｗ (2011年10月9日 10時) (レス) id: f48884563d (このIDを非表示/違反報告)
彩御前 - リクで、若の嫉妬系お願いします。ファイトです！ (2011年10月8日 18時) (レス) id: c3f5b2ce61 (このIDを非表示/違反報告)
那城 - リクで向日岳人でお願いします内容は任せます (2011年10月4日 19時) (レス) id: a75482566d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：法 | 作成日時：2011年7月16日 16時
