ゴールデンレトリバー ページ40
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拗ねてるバースデーボーイを元気付けようと翔吾は2人でお買い物。
今のところ作戦通り。
陣1.朝陸に『今日は何の日?』と聞かれる
2.姉さん『分からない』と知らんぷり
3.陸落ち込む
4.そこに翔吾参上、帰るまでになるべく元通り
↑ お昼も外で食べてくる
5.クラッカー持ってみんなで待機
って昨日LINEが入ってた。
アバウトだよねぇ。わかる。
まぁ伝わればそれでいいんだよね。
「Aさん早く準備しましょ！」
「はいはいはい、こぶたちゃん服引っ張らないでねー」
「伸びたら買ってあげるよ？」
「うん、なんでもう伸びる前提なのかな。()」
まぁまぁ、と聞いているのか聞いていないのか分からない吉野。
多分聞いてない。
「リキヤさん、Aさん、ほくちゃん、まこっちゃんは料理組、それ以外は適当に飾り付けねー」
陣はそういうと適当に動き始めるメンバーたち。
適当だなぁみんな。
「あ、買出し誰が行きます？」
「料理組から1人と飾り付けから2人とかでいんじゃない？」
「飾りド〇キでしょ？料理組2人の方がいいんじゃない？」
年に15回もあることなんだけど、いつになっても楽しい。
特に8月って集中してるじゃん？
あ、今日も。あ、来週も。みたいな。
ん？なんで15回って？
私と吉野誕生日同じだからね。
「なんか文化祭みたいですね」
「私ブンカサイ知らない」
「「嘘だぁ！」」
「ホントだわ(笑)」
近くによってきた壱馬と隣にいた吉野はびっくりした顔で私のことを見てる。
え、文化祭って……？
「え、じゃあAさん大人数で買い出しとか、」
「んー、いつも買い出し組にならないから……行ったことないね」
「「しんっじられないッ……！」」
え、そんなにびっくりする……？
なんか逆にこっちがびっくり、
「料理組Aさんと買い出し行ってきます！」
「え、私おうちで涼しく待ってたいんだけど……、」
「買い出しを経験したことないなんて損ですよ？！」
「「「Aさん買い出ししたことないの？！」」」
「この人文化祭知らないんですよ？！」
そんな勝手に、……。
「こっそりアイス買いましょ？」
「乗った()」
「お前らアイスは自腹だぞー」
「「えー」」
「えーちゃうわ！」
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作者名：L
| 作成日時：2020年6月12日 12時
