ツンツンツンデレ ページ25
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Aさんがうつ伏せに寝転がっている隣に、同じように寝転がる。
「だいじょーぶ?」
「んー、……」
さっきと同じく、YESともNOとも取れる返事。
ここまできたらもう薬飲めばいいのにってなるよね?
でもAさんはLIVE前にしか飲まない。
薬が効かなくなっちゃうらしい。
俺そんな頻繁に薬飲む機会ないから分からないけど。
苦痛がちょっとでも良くなればいいなぁと思って、Aさんの背中を摩ってみた。
表情は全然変わらない。
でもまぁ嫌がってる訳じゃなさそうだからいっか。
「……よしのそこ居たら汚れるでしょ」
「いーよ、床そんな汚れてないし」
こっちおいで、とAさんは狭いストレッチマットの端に寄る。
とその時ちょうど壱馬がブランケットを持ってきてくれた。
壱馬はブランケットをAさんに掛けるついでに、俺と同じように逆側に寝転がる。
なぜかまこっちゃんも一緒にごろん。
「薬飲めばええのに」
「いま楽したらあとで返ってくるじゃん、」
「真面目ですね」
「1回ぐらいええやん」
「ええやんええやん」
「うぅ、かずまこ2人で私を惑わさないで……()」
悪魔の囁きにやられそう、と俺の方に寄ってくるAさん。
……やばい、多分おれ今超にやけてる。
でも今ならキモイって言われても、
「……北人さんすんごいにやけてますよ」
「Aさんの1%のデレが見えて嬉しいんやろ」
大丈夫。
……多分。
「……よしの、おなかなでなでして」
「「( お な か な で な で!)」」
「っ!ずっきゅん!喜んで!」
おなかなでなで?!可愛い!
何この人!ホントに年上ですか?!
ニヤケが止まらない顔がさらに緩くなりつつ、おなかなでなでさせて頂く。()
するとAさんは直ぐに夢の中へ旅立った。
「……今日のデレはまた一段と激しいですね」
「おれ今死んでも食い残んないわ」
「幸せそうでなによりやわ、(笑)」
このデレは3日間続き、無事に俺の心臓は過労とキュンの過剰摂取により苦痛を伴い、リハのために取っておいた体力は見事に宇宙の彼方へ消え去りました。()
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リクエストありがとうございました!
こんな感じで良かったですかね……?
ご期待に添えていれば嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
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作者名:L | 作成日時:2020年6月12日 12時