うさぎちゃん ページ11
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Makotoとか口では言ってますけど
多分あの人すっっっごーーーい寂しがってますよ
帰りの新幹線。
スマホが鳴ったと思えば、まこっちゃんからLINEが来た。
珍しいなぁとか思いつつ内容を確認すると、壱馬と陸さんが覗き込んできた。
「Aさんって結構ほくちゃんのこと好きだよね」
「……じゃあいつものツンツンはなんなんですか」
「照れ隠しに決まっとるやん」
リア充め、と両サイドからほっぺをつままれる。
リア充になれたら嬉しいですけどねっ！
Aさんは俺の事絶対そんなふうに思ってないって。
「でもAさんって年上好みでしょ？」
「そんなん好きになったら年上も年下も変わらんよ」
壱馬の言葉に、うんうんと頷く陸さん。
そう、なのかな、……。
そうだといいなぁ。
「ほくちゃんは？Aさんのこと好き？」
「好きです。……なんかこれ照れくさいですね、(笑)」
「もー、マジ恋じゃんっ！」
青春してんなぁ、なんて笑う陸さん。
青春とか高校生ですか。(笑)
♪〜
東京駅到着を知らせるアナウンスが流れた。
そろそろ。あとちょっと。
Aさんに会える、楽しみ……！
コンビニでアイス買って行ってあげよっと。
もちろんお土産はちゃんと持ってるけどね？
��
「着いたぁ、1ヶ月ぶりの寮だぁ」
疲れたねー、と言いながら陸さんは寮の鍵を開けた。
「ただいまぁー！」
ぽーんと荷物を放り投げて、陸さんは翔吾に抱きついた。
あー、俺もAさんに抱きつきたい……。
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作者名：L
| 作成日時：2020年6月12日 12時
