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丸山side
気付くと僕は駆け出していて、僕よりも一回りか二回り小さくて華奢な体を抱き締める。
その瞬間なにか硬いものに当たって、僕の体は秀音くんを抱いたまま宙へ飛び···
跳ねられた。
すぐにそう気づいた。
長く宙を飛んでる気分だった。
なにがなんだか分からなかったけど、地面が視界に入った瞬間僕は秀音くんが打ち付けられないように背中から地面に落ちた。
｢･････っ···!!!」
それと同時に右肩に走ったのは強い痛み。
すぐに聞こえてくる大勢の人の声。
｢｢丸山さんｯ！！｣｣
バタバタと走り寄ってくる音。
｢···秀音くん、痛いとこない？」
松｢あ、···あの、···大丈夫です···僕、」
腕の力を抜くと秀音くんははっと気がついて僕から体を離した。
ス｢丸山さん！大丈夫ですか！お怪我は？！」
｢あ、大丈夫ですよ！
どこも怪我してませんから^^;」
体を起こすと肩に走る激痛。
でも、これくらい我慢できるし、
なによりまだ幼い秀音くんに責任を感じさせたくない。
大事にはしたくない。
マ｢でも···どこか怪我してるかもしれないですし、ジャニ勉の前に病院行きましょ！！」
｢えぇ、大丈夫やって〜···ほら！」
マネージャーさんもスタッフさんももちろんバイクの運転手さんもみんなあまりにも心配するから、大丈夫だよってことを示すために立ち上がって軽く体を動かした
運転手さんは警察！とか病院！とか騒いではったけど、こちら側にも非はありますからって僕が何度も説得したら本当にすみませんともう一度頭を下げてこの場を去った。
松｢あの、僕···のせいでっ···本当に、ごめんなさいっ！！」
｢なんで謝るんよ〜、秀音くんのせいちゃうよ？」
松｢でも···っ」
こんな調子の秀音くんをなんとか宥めて、スタッフさんにも笑顔で対応して僕は肩の痛みを誰にも悟られないように車に乗り込んでテレビ局へ向かった。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2018年4月1日 22時
