太陽さんが体調不良！？＊２ (ページ37)

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丸山side

ほんまはいややった。

2人にも、もちろんスタッフさんにも汚い姿なんて見せたくなかった。

なのに身体は言うことを聞いてくれなくて、章ちゃんの手が背中で上下を始めたのと同時に我慢しきれんくなって結局吐いてもうた。

そんな自分が情けなくて、悔しくて。

それに加えて身体がしんどすぎて勝手に涙が零れ落ちる。

そんな僕に追い打ちをかけるように、お腹が下ってくる感覚。

それに伴って昨日と同じ強い痛み。

そのあまりの強さに思わず顔を歪める。

横「マル、お腹やろ？俺に掴まり、トイレ行こ」

···ここから先は良く覚えていない。

横山side

しんどそうに吐き続けていたマルが、涙を落としたと思ったら、

お腹からギュルギュルと音がしてマルの整った顔が苦痛に歪められた。

歩くこともままならないマルをヤスとふたりで支えてトイレに入る。

さすがに心配でひとりにできなかったから俺も一緒に。

「はぁ···は···ぁ···っはぁ」

そこからすぐ下し始めてんけど、痛みに耐えとるからかどんどん浅く弱くなっていく呼吸。

それに加えて小さく震え始める身体。

横「マル？···マル！！」

意識も朦朧としていて、俺の問いかけに答えはない。

これはもう、あかんやつやな。

横「ヤス、ヤス！！」

安「ん、どしてん！」

横「マルもうあかんわ、すぐ港向かうように伝えて！」

安「···っ、分かった！」

扉の向こう側にいたヤスがスタッフさんと話す声が聞こえてきた。

横「マル、ごめんな···もうちょっと我慢やで」

俺はマルが意識を失わないように声をかけ続けて少しでも震えが和らぐように身体を擦り続けた。

長い長い、30分やった。