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丸山side
頭の上から聞きなれた声が聞こえてきてゆっくり瞼を持ち上げると視界に入ったのは信ちゃん。
｢···っ···信ちゃん？」
村｢おぉ、マル」
｢ここ···僕、どうしたんやっけ···」
横｢ここ病院やで。収録終わりにすぐ来て、軽く手術したんよ 覚えとらん？」
そう言われて、思い出した。
この病院に来た経緯と来てからのことを。
｢···亮ちゃん、に···謝らな」
それと同時にここへ来る直前、亮ちゃんを怒らせてしまったことを思い出して。
いくら怪我していたからといって、亮ちゃんの言う通りお仕事なんやから最後までやるべきやった。
怒られるのは当然で、むしろ僕が謝らなあかんって思ってたのに···
渋谷side
マルの口から出た言葉は亮に謝りたいというもの。
その気持ちは分かるけど、もうちょい自分のことも大切にしてもらわな。
渋｢亮、仕事でこっちには来れなかったんやけどな？おまえに謝りたい言うてたで？マルが怪我してるのに気づけんと、酷いことしてもうたって」
｢そんな···亮ちゃんは、なにも···僕が、ちゃんとやらなかったから···っ」
渋｢マル。確かに、怪我をしてたにせよプロやからちゃんとやらなあかんって気持ちは分かる。けどな？骨折の1歩手前までくるような怪我してるやつに、そんなこと誰も求めんよ。お前はもう少し、自分を大切にせなあかんで？」
俺は屈んでベットの背もたれに寄りかかって上体を起こすマルにそう伝えた。
その瞳は小さく左右に揺れたけど、俺の言葉にこくりと頷いてくれた。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2018年4月1日 22時
