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……昨日。
結局ユリエさん達は夕飯のお買い物があるとそそくさと帰っていってしまって、私達が会話を交わしたのはあの会話だけだった。
2回目に会うというのに進展はそれだけかと他の人が聞いたら呆れるだろうが、私にとっては大きな進展だった。


( 悠介さんも、あんな笑い方するんだ… )


声を抑えて上品に笑うような人だと思っていたが、実際はゲラゲラとお腹を抱え、終いには涙を流す始末だった。

次会う時は、苺たっぷりのショートケーキを作ってあげよう。
…いや、たっぷりと乗せるならいちごタルトの方が良いのだろうか?

ああ、迷ーーー…


『Aっ!!!!』

突然の大きな声に「はいっ!!!?」と思わず立ち上がる。
するとそこに居たのは呆れた表情の親友゛宮村愛莉゛だった。

「もー…Aったらさっきから呼んでるのにまったく反応しないし…拗ねるよ?」

愛莉がぷくーと頬を膨らませ私をジト目で見つめる。
ちょっと考え事してて、と愛莉に伝えると「もしかして…政府通知のお相手の事考えてたの?」とニヤニヤしながら問いかけてくる。

親友にはなんでもお見通し、と言ったところか。

「そ、そう…だけど?」
「へぇ〜…ラブラブなんだ?」
「違うよ…ラブラブなんかじゃ」

昨日の悠介さんの笑顔がふと頭に過る、本当に綺麗で可愛くて……

゛可愛い゛?


「ラブラブなんかじゃないもん!!」

私が思い切り机につっぷしわたわたと頭を抱えていると愛莉は面白そうに「はいはい、青春ですねぇ〜」とクスクス笑った。

「ねぇ、写真とか無いの?」
「無いよ、というか撮らせてくれなそう…」

あの性格だもんなぁ。

「そっか…まぁ、撮れたら見せてよ!どんなイケメンか見てみたいし!」
「ちょっ、愛莉〜!!!」
「ふふふっ」

からかうように笑う愛莉に、なんだか疲れて再び机へと顔を伏せる。
次会うときは、もっとお喋り出来たらいいなぁ…

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設定タグ:仁坂悠介 , 恋と嘘 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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Sakura(プロフ) - 続き楽しみにしております (2020年5月4日 10時) (レス) id: 8625e8b290 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2019年1月9日 15時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - ああああありがとうございまーーーーーーーーす!!!!ご馳走さまです!!仁坂小説少ないからとてもとてもとても嬉しいです!!これからも楽しみにしてます!!! (2018年7月22日 21時) (レス) id: d9e1869a67 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛(プロフ) - もあさん» ありがとう御座います!!続き書きましたぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2018年7月22日 14時) (レス) id: 0f7cc4564e (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - 好きです!続きお願いしまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2018年7月21日 14時) (レス) id: d9e1869a67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アホ毛(U^ω^)わんわんお! | 作成日時:2017年12月9日 23時

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