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七 ページ3
マフィアに入って一年経った
太宰という私と中也と同い歳の仕事仲間も出来ていた
仕事も徐々に増えたが、その殆どが単独での任務だった
特に不自由なくその生活を送っていたが、唯一つ、中也への気持ちだけはわからないでいた
「A…!中也が…!」
勢いよく扉を開けて入ってきた姐さんの焦ったような、ただならぬ雰囲気に、急いで部屋を飛び出した
「…ちゅう、や……」
霊安室。寝台の上に寝かされた中也の躰は傷だらけだった
「…如何して?」
「異能力の暴走だ」
私と姐さんの他に、太宰と幹部の森さんが居た
__死
落ち着け
「どれ程経ちましたが」
「…もう直ぐ一時間だ」
そう云った太宰の声は、普段からは予想も出来ない程、暗く感じた
__お願い、間に合って
「A!!」
霊安室を飛び出し、全力で部屋まで走った
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作者名:MIA | 作成日時:2017年8月5日 20時