13話 ページ14
そんなことを考えながらしばらく無言で歩く。
人通りの少ない小道に入りゾムの家までは約5分ほどで着く
ぐいっ
ゾムが私のマフラーを引っ張り立ち止まる。
ゾムが止まってるの気づかなかった…
『ゾムさん苦しい……どうしたんですかまだ帰りたくないんですかー？』
私は前を向いたままゾムに言う
ゾ｢はぁ〜……誰かさんにマフラー貸してもうたせいで寒いなぁー。｣
ゾムはわざとらしい声で言う
『い、一緒にマフラー使います？？』
ゾ｢え、いいのー？じゃあそうさせてもらうわ｣
ゾムは返事がわかってたかのようにそう言って
マフラーを引っ張っていた手をる緩め隣に並んでくる。
私はゾムの方を向き、マフラーを巻いてあげる。
『狭いの嫌いなんじゃなかったけ？』
ゾ｢寒いから今だけありや｣
『何それ』
数秒後〜
ゾ｢…やっぱ、身長差ありすぎて歩きずらいからやめよか…｣
そう言ってマフラーを取り私に巻き返してくれる。
確かに、私とゾムの身長差は15センチほどあり
ゾムは私の身長に合わせるようにかがみながら歩いていた。
『 そ、そうだね…笑 まぁ、ゾムさんが言ったんですけどね』
ゾ｢寒かってんもん。まあもう着くし我慢するわ｣
何故か少しムスッとしているゾムを横目に見ながら
寒そうにしているゾムの手を握ってあげる。
ゾ｢ん、｣
ゾムはその手を自分のポケットにそのまま突っ込んだ。
あたたかい。
まだ家に着きたくないなぁ。
・
・
・
そうは言っても家まではあっという間に
着いてしまった。
私は靴を脱ぎ捨ててマフラーもマスクも帽子も
全部乱暴にとり机に置くとソファーに飛び込んだ。
『はぁー。疲れたああー眠いーー。』
ゾ｢おい、お前まじで靴ぐらい揃えろや｣
ゾムは半ギレで私の靴を揃えソファーに倒れ込んでる私の上にマフラーや帽子を投げつける
『ん〜、なにー？』
ゾ｢靴は揃えてやってんからそれくらい自分で片せ｣
慣れた手つきでコートをハンガーにかける。ゾムは意外と綺麗好きでそうゆう所はしっかりしている
『よいしょ』
ものを片して、もう一度ソファーに座る。
ゾムも隣に腰かけてくる
ゾ｢Aお前明日仕事ないんやったっけ？｣
『そうなの〜。オフー！嬉しいー。ゾムは？』
ゾ｢朝8時から15時まで仕事。んなら早めに帰るわ｣
『やったー！待ってるね。でも朝早いと今日の夜は夜更かしできないねー。』
私は甘えるように隣に座るゾムに頭を預けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーの - ええええめっちゃ大好きですほんとに更新ゆっくりでいいので無理しない程度に頑張ってください！ (10月6日 15時) (
レス) @page15 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 初コメント失礼します。更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！(黙れ変態) (2021年1月29日 18時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙光里(プロフ) - 初コメ失礼しまーす。 いいぞ！もっといちゃつけ(追い黙れ変態) (2021年1月11日 19時) (レス) id: 4950e5b9ad (このIDを非表示/違反報告)
SAM - なんていいとこで！！！メンヘラゾムさん解釈一致過ぎてヤバいです！笑続き待ってます！！！！！！ (2020年12月30日 20時) (レス) id: 44f72d20b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - はい。すこすこのすこです。体に気をつけてこれからも頑張ってください！！(^ ^) (2020年11月22日 17時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よる | 作成日時：2020年11月6日 23時
