ゼロから始まる【降谷零】

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ーー翌日、


A「おはよう、伊達」

伊達「よう、花澤管理官。相変わらず早いな。


…てか、なんでお前、あれだけ酒飲んどいてそんなピンピンしてんだよ…」


いつも通りに出勤すると、

その日一番に顔を合わせたのは伊達だった。


A「どっかの誰かさんと違ってお酒には強いんですー」

伊達「へいへい」




あ゛ー頭いてぇ、とかブツブツ言う伊達の横で、

私はとある捜査資料に目を通していた。


伊達「ん、なんだそれ？」

A「これは…」


言いかけたところでようやく出勤してきた一課の面々が入ってくる。、


高木「おはようございます、花澤管理官！伊達さんも」

A「おはよう」

伊達「おい高木、俺はついでかー？」


伊達はそういつものように高木にだる絡みしに行った。


伊達が彼の教育係だったこともあって、

あの二人は仲がいい。


佐藤「おはようございます、管理官」

A「おはよう、佐藤」


彼女のことはプライベートでは名前呼びだけど、


まあ私がここに配属されたばかりのゴタゴタしてた時期のことと、

あと仕事中だから、という理由で一応名字で呼んでいる。



佐藤「管理官、今日なんか機嫌良さそうですね、いいことありました？」

A「え、そう見える？」


一応警察庁時代にポーカーフェイスについてはだいぶ磨いたと思ってたんだけど。


佐藤「はい、すごい幸せそうですもん。

あ、もしかして恋愛関係ですか？」


…そして当たってる。すごい。



仕方ないじゃない。

好きな人に好きだと言われたら、誰だって嬉しい。


零のあの顔がちらつくんだから仕方ないんだ、うん。



とはいえ、あと少しだけ言えない時期が続くので、

その間は結婚についてはノーコメントだ。


A「さあね」


そう返しておいた。

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