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00.彼女の日常 ページ2

もうとっくに日も暮れて、

1日のやるべき事をようやく終えた私はかばんを手に帰路へつく。



「花澤管理官!

お疲れ様でした!」


“管理官”


そう呼ばれるのにもようやく慣れてきた。



慣れない仕事にヘトヘトになりながら、

車走らせて家にたどり着き、



がちゃりと扉を開ければ、

久々に聞きたかった声が聞こえてきた。




.


.




「おかえり、A」




少し驚いてから、慌ててリビングへの扉を開けて

声の主の所へ飛びつく。


彼はしっかりと私を受け止めて、抱きしめてくれた。


「ただいま……



…零」

「A…お疲れ様」


そういって、零は私の頭を撫でる。

そこにあったのは、旦那…降谷零の姿だった。



「帰ってると…思わなかった。」

「こっちも仕事がひと段落したんだ。


一緒に帰ろうか迷ったが…、お前もどうせ車出勤だからな。

たまには“おかえり”って言ってやろうと思って。」


出迎えられるのもいいものだろう?


と零は笑う。


お互い仕事のせいで、

ここのところ、なかなか2人でゆっくりする時間は取れていなかった。


確かに素敵だ。



「零がいてくれると安心する。」


そうぎゅっと抱きしめる力を強くすると、

零も同じようにした。


「ふふ…苦しい」

「充電中だ、我慢しろ」


そう言って、私の肩口に顔を埋めると、

零はそのまま、私の首筋にキスを落とした。


恥ずかしい上に、

さらさらの金髪が首にあたってくすぐったくなる。


「ぁ…ちょっとれ、い…くすぐった、い…」


「…そんな声出して、誘ってるのか?」

「違っ…や…んッ……」


零は楽しげにそう言って、私の唇を奪うのだった。

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真柚(プロフ) - 由香さん» ありがとうございます!素敵なお言葉…嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いします (2018年8月6日 23時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
由香(プロフ) - 更新ありがとうございます!色々お忙しいとは思いますが、自分のペースでゆっくりと無理せず頑張ってください^ - ^ (2018年8月6日 8時) (レス) id: 4e9eb2e5b9 (このIDを非表示/違反報告)
真柚(プロフ) - 麻琴さん» 暖かいお言葉ありがとうございます(^^)暑さに負けず頑張ってきます。麻琴さんも、熱中症等くれぐれも気をつけてお過ごしくださいね! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴(プロフ) - いろいろと大変でしょうがまずはこの暑さの中お体ご自愛下さいね (2018年8月5日 3時) (レス) id: 5ed918e734 (このIDを非表示/違反報告)
真柚(プロフ) - 雨水さん» コメントありがとうございます!!とっっっても嬉しいです!!17話訂正しました。ご指摘ありがとうございます、助かりました!!これからも楽しんでいただけたら嬉しいです(^-^) (2018年5月17日 20時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真柚 | 作成日時:2018年5月10日 0時

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