72.《追憶》太陽が消えた日�� ページ27
『…なあ、最期に一つだけ、お前に頼みがあるんだ、…ベル……いや、A』
あんな状況だったというのに、
その声は酷く落ち着いていて、それでいて…
…とても、暖かかった。
〜･〜･〜
ーー四年ほど前のこと。
あの頃の私は、
零と景光を追うように組織に潜入してまだそんなに日が経っていなくて…。
ベルモットと行動する中で信頼を得て、
ようやくコードネーム･サザンベルをもらったばかりだった。
…そんな中、
ベルモットにバーボンとスコッチ、…それにライのことを紹介された日のことは、
今もよく覚えている。
『あら、丁度いいところにいるわね。ライ、バーボン、それにスコッチ…
紹介するわ、新入りよ。コードネームはサザンベル…私のかわいい子猫ちゃん』
ベルモットに紹介されたとき、零…いや、バーボンは驚いたようで眉をぴくりとだけ動かし、
スコッチも、僅かだが悲しそうに瞳を揺らした。
…そう、確かあの時、情報が上手く2人に伝わっていなくて、
2人は私が潜入していることを、ベルモットに紹介されるまで知らなかったらしい。
後から聞いたことだけど。
『初めまして。サザンベルよ。』
『…ああ、スコッチだ。よろしく』
スコッチはそう笑顔で応じてくれて、
その笑顔があの時は、とても心強かった。
しかし快く応えてくれたのはスコッチだけで、
ライは私がベルモットのお気に入りだからか警戒してなんなら睨んでいたし、
バーボンは「どうも」と会釈するだけだった。
『あら、随分とつれないのね。
私のベルはこんなに可愛いのに……まあいいわ、
それじゃあ、行くわよ、ベル。』
その日はそこで、ベルモットに連れられてその場をあとにした。
バーボンとスコッチとの邂逅。
そして以後、私は隙を見て、景光と公安関係のやり取りをするようになる。
…それも、あの日までの短い間だったけれど。
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真柚(プロフ) - アオさん» 前回に続き何度もすみません…ありがとうございます!! (2018年5月27日 23時) (
レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 58の夢主sideの「どうかした？」が、「どうしかした？」になっています。 (2018年5月27日 14時) (レス) id: 82f5449f8d (このIDを非表示/違反報告)
真柚(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！助かりました<(_ _)> (2018年5月18日 20時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。その旨ではなく、その胸です。 (2018年5月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真柚 | 作成日時：2018年5月16日 13時
