スパルタ先生 ページ2
ht 「そこ、違う！」
sha「·······！！」
ht「シャオロン、さっきのセリフ最初から」
sha「腹減った······」
ht「「腹減った」？そんなセリフ、台本にはないよね？」
ht「あと、大先生はちゃんと立ち位置確認して。今のままだと、シャオロンに丸かぶりだから」
ut「な、なあ。ひとらん、ちょっと休憩せん？」
ut「今日朝から、ずっと休み無しで稽古やしさ」
ht「大先生。そういう事は1幕のセリフ全部覚えてから言ってくれる？」
ht「じゃあ、シャオロンのセリフから____」
kn「······な、なんでひとらん、あんなピリピリしとるわけ？」
zm「よー、チワワ。見学か？」
kn「お、俺はチワワやない！」
zm「つか、シッマ。お前ひとらんからなんか聞いとらん？」
zm「この台本、最初に聞いとったストーリーと違いすぎやろ！」
kn「それがな、一時はスランプで書けんくなっててんけど____」
tn「お前ら、静かにせえ。さもないと____」
ht「そこ、うるさい！ゾムとトントン、もうすぐ出番だから、スタンバイして！」
zm「おー、怖っ」
ci「芸術ってのは大変やな」
kn「あれ、チーノも来たんか」
『誰かに用事？』
ci「ああ。Aの顔を見に」
ci「聞いたで、A」
ci「遊園地で、こいつら全員ひれ伏せたって？」
kn「あ、それ俺も聞いた！」
『自分でもびっくり』
ci「さぞかし見ものやったろな」
ci「体調に問題はあらへん？なんか変わったことは？」
『別に変わりない』
ci ｢そうか。なら良かった｣
ci「Aの話を聞いて、思い出してん。俺が、初めて複数の悪魔を使役した時の事」
ci「あん時はひどい全身筋肉痛で大変やった」
ci「魔法を使うことと筋肉に、なんの関係があるんやろう」
ht「A、出番だよ！」
ci「演出家先生がお呼びや。行っといで」
続く
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作者名：ひかり | 作成日時：2023年12月8日 5時
