彼と私 ページ46
私はとっさに腰にしまってある小型ナイフを触り彼の話を聞く。
「いいか？ここはシェルターだ、食用児全員の、さっきも言ったが、水、食料、部屋…全部揃ってる…だが、」
「限りがある。」
「俺は自分の取り分が減るのは嫌だ、絶対に。…俺は先輩だ、先着順だよ。ここは俺の家…俺だけの家だ」
「それからお前らは死ぬ、どうせ死ぬ、いずれ死ぬ…確実に死ぬ…………弱いからだ。」
『何故そんなことを言うの……？』
「ははっ、お前らは弱い、見てわかる……死の淵になどたったことも無いそのくせ基礎の基礎だけをわずかに齧った程度で生きていける気になっている……無知でおめでたいザコそのものだ、俺が保証する、お前らは死ぬ。……この世界で生き残ることなど到底不可能…」
「あんたのかつての仲間のようにか……？」
兄さんが放った言葉に
「そうだ、どいつもこいつも弱いから死んだ……そして俺だけが生き残った……生き残れた……13年俺だけが………」
「俺は学んだ、生きる術を……」
無駄を省くことだ。
「仲間=ムダ、希望=ムダ、情け=ムダ……全部ムダ」
「そんなことない！！！！」
エマが机をバンッ！！っと叩く、しかしそれを防ぐ用に
彼がムダだと言い放った。
ふと服に隠されてあった銃を取り出し始め、エマを掴もうとした、私はとっさに出そうとしたナイフをしまいエマを突き飛ばし、逆に捕まれに行った。
『ゔっ……』
「っ！！！」
銃を頭に突きつけられ私は苦しい顔をする。
「仲良しこよしのザコの群れなんざ何よりムダだ」
『む…だじゃなぃ………あなただって…』
「お前は黙れ！」
首絞めが苦しくなり銃口もこめかみに当たる。
「ペンを渡せ、さもなくば打つ」
『にい、……さん…ぺんを…渡さないで、』
「っ、Aっ！！」
ふと彼の腕が緩んだ…その隙に私はすり抜ける。
両手を前に出した兄さんの元に走り私は抱きつく。
兄さんは私を抱きしめ守るように頭に手を添えた。
「Aだ…と………？」
彼は、カタカタ脚を震えさえ私を見る…
すると彼はしゃがみこみ頭を抱えたと思いきや、ぶつぶつと喋り始めた。
「ちがう、やめてくれ…お前らをっ…」
「っ、ちがう、やめろ……そうじゃない！！黙ってろルーカスっ！！！いやだいやだ………ちくしょう…」
ふと彼が明日の方向を向き
「マズイ、"奴ら"だ…」
とはなったまま、机に倒れた。
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卯月 凛花(プロフ) - できることなら続きが見たいです………！！ お願いできますかぁ？ (2020年1月7日 15時) (
レス) id: d67b470959 (このIDを非表示/違反報告)
にっこり笑顔(プロフ) - まろまろさん» コメントありがとうございます！頑張りますっ！！ (2019年4月18日 15時) (レス) id: 0d32b4e7d7 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってください！！ (2019年4月18日 15時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
にっこり笑顔(プロフ) - 加代さん» ありがとうございます♪ゆっくりになってしまいますが、更新頑張りますねっ！ (2019年4月4日 11時) (レス) id: 0d32b4e7d7 (このIDを非表示/違反報告)
加代 - えっこの小説すごく面白い。更新頑張ってください。 (2019年4月4日 11時) (レス) id: a816b5f74f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にっこり笑顔 | 作成日時：2019年4月2日 1時
