隣席の赤葦くん［ 赤葦京治 ］

５. 身長 ページ6

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校歌を歌い終えた後、一年生から二年生、
三年生の順番に体育館から退出して
一度各クラス教室に戻る。



｢ 青木さん ｣

｢ なんですか、赤葦くん ｣

｢ 校内案内何処からする？ ｣

｢ あ、場所？…うーん、一年生のクラスから ｣

｢ 下から上に？ ｣

｢ そうそう！赤葦くんは？ ｣

｢ 俺は…特に決めてない ｣



意外すぎる。なんだろう天然なのか？
多分違うけど赤葦くんは結構色々緩い。



｢ 決めてないんだ…敬語外れたね ｣

｢ 面倒臭くなったから外す ｣

｢ もうちょいオブラートに言いなよ ｣

｢ 青木さんは俺に何を求めてるの ｣



キレッキレ？のツッコミを貰いました。
呑気にお話をしていればチャイムがなって
ちょっと天井の真ん中にあるマイクの所から
二年生は一年生を迎えに行ってください！
なんて放送が聞こえる。



｢ う〜…人探し面倒臭い ｣

｢ 青木さんなんて子探してるの？ ｣

｢ 都築周くん、らしいです ｣
｢ 周であまねは普通に読むけど聞かない ｣

｢ へぇ… ｣

｢ というか赤葦くん何気隣歩いてるね ｣

｢ 行先一緒だから何も変わらない ｣

｢ ごもっともでーす ｣



赤葦くん、割と私といる時限定だけど
結構隣歩くよね。可愛い一面、なのかこれ。



｢ というか一年の時別だったのにさ？ ｣
｢ 二年で偶然席と番号が近いだけで ｣
｢ 新学期初日でここまで仲良くなるものなの？｣

｢ 例外、ってやつなんじゃないの ｣

｢ そうなのかなぁ…不思議 ｣



例外、か。確かに私的に居心地は良いし、
若干似てるかもしれない部分もあるのは事実。
それだけで一日でここまでベラベラと話してる
私達は私達でどうかしてると思うけどね。

ほら、赤葦くんと談笑してるとすぐ着くし。



｢ よし、お互いペア探しだね ｣

｢ そうだね ｣
｢ 俺はあっちで聞いてくるよ ｣

｢ 了解〜！都築くんいますか〜 ｣

｢ はいはい！僕です！ ｣

｢ おぉ思ってたより小さいね、君 ｣

｢ 先輩オブラートって知ってます？ ｣



なんかデジャブだな…？まぁいいや。
都築くん滅茶苦茶面白いツッコミ属性だ。
てか身長ほんとに160弱しか無いのでは？
可愛いじゃん。今年一年生当たり引いたわ…。









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O r i g i n a l / 都築 周

梟谷学園一年。身長無いけど
コンプレックスじゃないらしい。
犬系男子なのにツッコミ役だし
トレードマークは猫のフードで渋滞。





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