Are you happy … ?? (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,272 hit

02 ページ2

･

そこは訳ありの人達が集まった家…？らしく、

管理人さんによるとお母さんしか相手にできない…らしい。

お給料は前借り。

先に手術費用を貰い、その分働くのが条件。

『はぁ…』

樹「何ぼさっとしてんだよー、早く早く」

『あっ…ごめん』

もうここで働くのも今週いっぱい。

…寂しくなる。

こじんまりとしたカフェで、

落ち着いた雰囲気が大好きだった。

樹「…なぁ、お前今日どうした？なんか変」

『あ、いや…別に？』

樹「……ふーん、なんかあったら言えよ？」

あんま認めたくないけど、見た目はチャラいわりに優しい同じアルバイト店員の田中樹。

こいつとはアルバイトで知り合って、

偶然高校も同じって知って、

住む家も近くだった。

なんという腐れ縁。

樹にもしばらく会えなくなるのか〜……

･

休憩時間、いつも私たちはここの新作ケーキを試食する。

今日のも美味しそう…。

これも食べられなくなるのか…。

もうやだ、さっきからこんなことばっかり。

樹「うんま！…さすがっすね〜店長！」

店長「そうか？笑あっ、そうだ…。髙木、ちょっと」

『あっ…はい、』

多分、あのことだろう。

大体はわかってる。

店長「話は聞いたよ。今週いっぱいなんだってな」

『はい…、ほんとにご迷惑をかけて…』

店長「いやいや、気にするな気にするな！いつでも遊びに来たらいい。だけど…」

『…？』

店長「田中には、いつ言うんだ？急だと、あいつも頭が追いつかないだろうし、なるべく早めに言ってあげてろよ」

そう言うと店長は仕事に戻ってしまった。

そっか…、樹になんて言おう。

今更真面目に話すなんて、ちょっと恥ずかしい。