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一緒に帰ろう ページ45

『すっごかったですね〜!!!日向がびゅんって飛んで、バシッと決めて!
欲を言えばスガさんの出てる所も見たかったです』

「だべ!?見てよかったべ!?」


あっという間に片付けの時間。今まではハル兄のバレーしか見た事なかった私はとても興奮していた。彼らに魅了された1人として、ネットを片付けながらその余韻に浸っていた。
隣にいたスガさんは、小さく呟いた私の言葉に「まぁしゃーないしゃーないw次は出たいな〜」と優しく答える。


窓から淡い光が漏れ、床を照らす。
彼らが暴れたあとの体育館は少し寂しく、若干の喪失感を感じる。聞こえるのは楽しそうな話し声とシューズの擦れる音。

ゆっくりと瞬きをし、なかなか見ることの出来なかった先輩や同級生のプレーを脳内で再生する。
彼らが、スガさんが見せてくれた景色。


彼らが目指す頂の景色。



___そして、

マネージャーとして私に出来る事。



*

「…なぁ?
なんで波羅野を可愛がってる先輩の名前より先にあのハーフの名前が出るんだよ?
菅原先輩悲しかったなー!俺の方が波羅野と話してるのになぁぁぁぁぁ…!!」


片付けが終わりスガさんの隣を歩いていると、思い出したかのようにわざとらしく落ち込む素振りを見せてくる彼。

『えっ!!だってまさかスガさんだと思わないじゃないですか』

『なんかごめんなさいw』と苦笑いをすると、スガさんが「よっし!なんか悔しいし今日は俺が奢るから帰んべ〜」と白い歯を見せる。

一瞬何を言われたのかわからなかった私は『…え?あ、え?』と変な声が出てしまう。

(多分一緒に帰ろうってことだよね?え違う?違ってたら恥ずかしいし聞き返すのもなんかなぁ)

足を止めた私とは反対に天を仰いでどんどん進んでいたスガさんは、ぐるぐると思考を巡らせる私の方を振り向いて、

「一緒に帰ろうって意味!今日は坂の下でも寄り道すんべ!」

とピースサインを掲げてきた。

確定演出キタコレ_______。


好意がないのは100パーセントわかっていてもこれは期待しちゃいますよスガさん。どうせリエーフにマウント取るため的な感じなんですよね。
私の気持ちも知らずに。

胸の奥がギュンと締まる。






『わ、私でよければ…』






顔がじわじわと熱くなるのがわかった。

思わず顔を逸らす。まともに目が見れない。


私今、どんな顔してる?







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さく。(プロフ) - 千春さん» 最初の方にも記載してある通りこの作品はパラレルワールド的なものなので初期の頃にいなかったキャラも最初から存在しています! (2022年2月20日 16時) (レス) id: f74e653649 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 入学の時って旭さんいないんじゃないでしたっけ (2022年2月20日 16時) (レス) @page13 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
さく。(プロフ) - 夏雨さん» ありがとうございます…!亀更新ですが何卒よろしくお願いします…! (2021年5月15日 12時) (レス) id: beaf68d78a (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 菅原さんとの絡み方大好きです!更新頑張ってください! (2021年5月14日 9時) (レス) id: 1f12b442c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さく。 | 作成日時:2020年9月1日 23時

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