勘違いでも ページ43
「へー、いるんだ!!だれ!?もしかしてこの中にいる!?」
『い゛っ……この中にはいない!!いないいない!!教えてもリエーフ分かんないだろうし!?』
わたわたと両手を振る私にリエーフが前のめりで聞く。
猫目、ほっそりとした色白の手足のリエーフ。
こんな状況でも、何故か彼にももちゃんの面影を感じてしまった。
うーん、なんか似てる。
「え、まじ?
いるのいるの?この音駒主将に教えなさいヨ〜」
後ろから顔を出してきたトサカ…間違えた黒尾さんが私の肩に手を置く。
『だからぁぁぁ!!いないですってば!』
「まあまあ」
(シティーボーイヤクザめ……………)
黒尾さんは、私の言葉を無視してじっくりと烏野メンバーを舐めまわすように見たあと、「はーらのちゃんは…わかった!あの爽やかくんだ」とスガさんの方に指を向ける。
『な゛っっっっ!!?!!!んで!!!?
なんでですかどうしてそうなるんですかなんなんですか黒尾さん!!!!』
「おや、もしかして当たり?」
『ち、が……!!!!』
『違う』そうはっきり言おうとしたけど言葉が詰まる。
自分の気持ちに嘘はつきたくない。
でも誤魔化したい。
心の中の天使と悪魔がぐるぐると私の邪魔をする。そのせいで、なんとも微妙な反応になってしまった。ばか、わたし。。。
「もうバレバレじゃねえかよw
で、何?どこが好き??」
『黒尾さんしつこい!!!痴漢で訴えますよ!!』
「どの人ですか黒尾さん!?!?」
『リエーフShut Up!!!!!!!』
バタバタと猫に絡まれている間に、昼食時間が終わってしまった。
あーあ、私のパンまだ2つ残ってるんだけどな…?
…なんとなく、ほんとに気の所為かもしれないけど、
スガさんもめっちゃこっちを見てきていた気がするのは単なる私の勘違いかなぁ。。
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さく。(プロフ) - 千春さん» 最初の方にも記載してある通りこの作品はパラレルワールド的なものなので初期の頃にいなかったキャラも最初から存在しています! (2022年2月20日 16時) (レス) id: f74e653649 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 入学の時って旭さんいないんじゃないでしたっけ (2022年2月20日 16時) (レス) @page13 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
さく。(プロフ) - 夏雨さん» ありがとうございます…!亀更新ですが何卒よろしくお願いします…! (2021年5月15日 12時) (レス) id: beaf68d78a (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 菅原さんとの絡み方大好きです!更新頑張ってください! (2021年5月14日 9時) (レス) id: 1f12b442c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく。 | 作成日時:2020年9月1日 23時