好きというか憧れというかやっぱりすきというか ページ38
「Aちゃん、大丈夫？」
『はい！大丈夫ですよ！すみません、私なんかのために…』
再び目を覚ました所は救急車…
ではなく体育館の入口だった。あんなに騒がしかった体育館の中からはシューズの擦れる音と皆の揃った掛け声だけが聞こえてくる。
どうやらその後、(どうやらでもないけど)私はそのまま体育館の外に運ばれたみたいだった。
私が起きるまで清水先輩がずっとみてくれていたらしい。
清水先輩は「ううん、まだみんなアップだから大丈夫だよ。」と優しい笑顔を見せる。
少しの沈黙の後、清水先輩の口から思いもよらぬ言葉が出てきた。
「…Aちゃんて、菅原のこと好きだよね」
『はひっ、、、、えっ！？！？』
突然の清水先輩の言葉にびっくりしすぎて飲み物を落としそうになる。
そんな私を見て清水先輩がまた「ふふ」と笑って続けた。
「菅原に抱きとめられただけで顔真っ赤にして気絶しちゃってたよ、Aちゃん。
それで菅原が騒いで田中と西谷も乗っかって大騒ぎだったし…w」
(私ったら…！すぐ顔に出やすいから……)
『やー…す、好きっていうか…？憧れ、みたいなものですかね…？』
「そっかぁ。Aちゃんに愛されてるなんて菅原は幸せ者だね」
清水先輩は、人を安心させる包容力があると思う。優しい声に、笑顔に、体がふわふわと浮いているような気持ちになってしまう。
そんな空気に呑み込まれてしまうように、私はぽつり、ぽつりと呟いていた。
『私こんなだから、中学で好きになった人に盛大に振られて、少し恋愛に抵抗があったんです。「お前のその性格苦手」とか何とか言われて耐えられなくてw
でもスガさんは、私を認めてくれて。こんな私の近くに居てくれて。話しかけてきてくれて。すごく、
すごく、嬉しかったんです』
“俺は波羅野みたいな方が好きだな”
“波羅野〜行くぞ〜”
“波羅野”
スガさんにとってはほんとに些細な言動。
それでも私にとっては__
『だから、そ の ま ま の 自 分 で 居られるきっかけがスガさんなんです』
あいつとは違うから。
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さく。(プロフ) - 千春さん» 最初の方にも記載してある通りこの作品はパラレルワールド的なものなので初期の頃にいなかったキャラも最初から存在しています！ (2022年2月20日 16時) (
レス) id: f74e653649 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 入学の時って旭さんいないんじゃないでしたっけ (2022年2月20日 16時) (レス) @page13 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
さく。(プロフ) - 夏雨さん» ありがとうございます…！亀更新ですが何卒よろしくお願いします…！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: beaf68d78a (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 菅原さんとの絡み方大好きです！更新頑張ってください！ (2021年5月14日 9時) (レス) id: 1f12b442c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく。 | 作成日時：2020年9月1日 23時
