カフェラテと貴方と。【菅原孝支】

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目の前にいるのは、白をベースとした素材に水色のラインが入っているジャージ。
に身を包んだちょっぴり大きめな人。

いきなりの出来事に困惑している私に、その人物は「大丈夫ですか」としゃがんでくれる。
センター分けに大きな目。随分なベビーフェイスに似合わない高めの身長。


(この人、青城のジャージ着てるってことは…)


『大丈夫です！パン、ありがとうございます』としりもちを着いたお尻を手ではたきながら立ち上がると、相手もつられるように立ち上がった。いざ見てみるとやっぱり身長の差がすごい。

『あ、…』

「…あれ、」

「あれ、国見ちゃーん？その女のコ知り合い？
はっ……もしかして彼女…？」


私たちが同時に声を出した時、さらに大きな壁(人)が向かい合っていた私たちの間に入る。
見上げると、体育館で見た見覚えのある顔が飛び込んできた。
あの甘いフェイスに王子みたいな声。そんでもって身長はやや…というか結構高めなこの男は…



『オイカワ！！！』と叫ぼうとしたけどびっくりしすぎて『おっおっ…！！？！？』と最初の1文字しか言葉に出来なくて震えている私に「ちょっとA！！大丈夫！？」とももちゃんが肩を揺さぶる。

「いや。俺がぶつかって転んだ子です。
…知り合いではないけどこの子達俺らの試合見に来てましたね」

「エッ？じゃあ及川さんのファンってことかな！？ここら辺では見かけないし他校の子だよね？初めまして俺及川とお…

いっだぁ！！何すんのさ岩ちゃーん！！」

「コンビニで女子ナンパとか何考えてんだボケ。他の連中外で待ってるからさっさとしろクソ及川」


青城ジャージを着た巨人×3
例の及川
センター分けベビーフェイス
及川さんをぶん殴った岩ちゃん(？)

とりあえずパン返して欲しい




(何だこの展開)






色々な情報量がありすぎて追いつけない私は再び地面に座り込んだ。









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