桃の花 ページ27
お昼になると一段と教室が騒がしくなる。
鬱陶しくもどこか温かい雰囲気のある教室が私は好きだった。
いつものように前の席に座っていたももちゃんが「A、一緒に食べよ」と机をくっつけてきた。
ももちゃん(桃原純)は中学からの同級生で、唯一私と同じクラスになったことから仲良くなった。今では兄の愚痴もお互いの恋バナも言える仲になった程だ。
お弁当の袋を開けながらももちゃんが口を開く。
「ね、そういえば今日の朝背の高い男子と一緒に歩いてなかった？なになに彼氏？？」
薄くピンクが彩られている彼女の唇が笑みの形になっていることに気づいた私は『ちっがーうから！！すぐ彼氏彼氏言うのやめて！？』と慌てて首を振り、話を続けた。
『部活の同級生だよ。たまたま会ってさ』
卵焼きを頬張る彼女は、「え？部活？」とパッチリとした大きな目を更に見開いた。
「A部活なんかやってたっけ？？」
『まあね。昨日から男子バレー部のマネージャー。まだ仮だけど』
「へぇ〜…！中学の頃は
「部活なんかくだらん！！」
なんて言ってたのに…。何かきっかけでも？」
「キッカケ」という言葉に私は言葉を詰まらせる。
(実は最初誤解で巻き込まれたなんて…
言えるわけない…)
『ま、まあ色々アッテネ』
「ふーん…。あ、叔母さん元気？この前のアップルパイご馳走様！めっちゃ美味しかった〜♡」
男子と食べ物にしか興味が無いようなももちゃん。そんな彼女がなんだかんだ好きだったりする。
(ももちゃんてよく見ればめっちゃ可愛いしなぁ)
クリクリの目、と言うよりかは猫のようなまつ毛ふさふさの桃色の瞳。優しいクリーム色の髪をてっぺんでお団子にまとめあげている。
スタイルもなかなか良くて、身長もそこそこ高い。ずんぐりむっくりな私とは違う。
隣には並びたくない…。
そんな私とは真逆のようなももちゃんが、いきなり声を発する。少しびっくりした。
「そうだ！！A！今週の土曜日暇！？」
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更新遅くなってごめんなさい！頑張ります…！！
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さく。(プロフ) - 千春さん» 最初の方にも記載してある通りこの作品はパラレルワールド的なものなので初期の頃にいなかったキャラも最初から存在しています！ (2022年2月20日 16時) (
レス) id: f74e653649 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 入学の時って旭さんいないんじゃないでしたっけ (2022年2月20日 16時) (レス) @page13 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
さく。(プロフ) - 夏雨さん» ありがとうございます…！亀更新ですが何卒よろしくお願いします…！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: beaf68d78a (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 菅原さんとの絡み方大好きです！更新頑張ってください！ (2021年5月14日 9時) (レス) id: 1f12b442c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さく。 | 作成日時：2020年9月1日 23時
