検索窓
今日:22 hit、昨日:0 hit、合計:42,131 hit

バレー馬鹿 ページ26

「…あ、マネージャーの…は…カッ…カラノ??」

『惜しい波羅野。波羅野A』

「…波羅野さん。うす」

表情を変えずにぺこりと頭を下げる影山。前に見た時はとてつもないオーラを放っていたけど、話してみると案外普通の男子だった。
私は『ここで会ったのも何かの縁かもだし、一緒に教室まで行こうぜ』と校舎を指さす。一瞬目をぱちくりさせた影山だけど、「うす」と承諾してくれた。


『…へぇ〜!そんなに小さい頃からバレーやってたんだ』

「っす。バレーは飽きないんで」

『凄いなぁ…私そんなに続けられたことないよ…

ていうかタメでいいよ!同級生だし』

「あ、え、おう!…っす。
そういえば聞きたいことがある…です」

まだ慣れないタメ語と敬語が混じった影山の言葉に『何?』と私は顔をあげた。
少しうえにある影山の顔が瞳に映る。顔だけ見ればきっとイケメンの類に入ると個人的に思った。
彼は若干尖った口を開いて私に尋ねる。



「…波羅野の兄ちゃんって
去年青葉城西に居たか?」



『え゛』と思わず声が漏れる。

(他校の、しかも去年のことをなんでこいつは知っている…!?)


「…波羅野って苗字珍しいなって。それに去年の青葉城西との試合見に行った時にいた選手も同じ苗字だった。この辺ではよく聞く苗字でもないし…」

心の中を読まれているかのようにすらすらとその通りのことを述べている彼。文句なし。テストだったら百点満点の回答だった。

『…ハイソウデス』としか言い様がない。
私が頷くと影山は瞳を輝かせた。


「やっぱりそうなのか!!すげぇサーブだよな、兄ちゃん」

『え〜…そんなに見た事ないけどすごいの??』

「そりゃすげぇだろ。1人で15点決めるなんて」


『…まじか』

(15点て半分以上とってんじゃん…
そんな話聞いたこともなかったんだが)


その後は永遠にハル兄のことで質問攻めをくらった。でも、バレーの話になると2倍くらい目が見開く影山を見ていると本当にバレーが好きなんだな、って感じたりして飽きないからちゃんと話には付き合った。









NEXT→→

桃の花→←全力ダッシュ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 夢小説 , 夢女子
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さく。(プロフ) - 千春さん» 最初の方にも記載してある通りこの作品はパラレルワールド的なものなので初期の頃にいなかったキャラも最初から存在しています! (2022年2月20日 16時) (レス) id: f74e653649 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 入学の時って旭さんいないんじゃないでしたっけ (2022年2月20日 16時) (レス) @page13 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
さく。(プロフ) - 夏雨さん» ありがとうございます…!亀更新ですが何卒よろしくお願いします…! (2021年5月15日 12時) (レス) id: beaf68d78a (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 菅原さんとの絡み方大好きです!更新頑張ってください! (2021年5月14日 9時) (レス) id: 1f12b442c9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さく。 | 作成日時:2020年9月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。