編入 ページ2
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先代魔王、デルキラ様を筆頭に数多くの優秀な悪魔を多数輩出している名門学校、
見慣れぬ桃色の花びらがひらひらと宙を舞い、手のひらに落ちる。
私には野望がある。
それは、初恋の相手と結婚すること。
バビルスに初恋相手がいると親戚からの情報を手に入れてから、今日のために吐くほど勉強してきた。
一番盛れるメイクを研究して、お高いヘアオイルで髪の手入れをして、無駄なお肉を削って。
花びらを強く握りしめる。
血のにじむような努力を決して無駄にはしない。
待っててね、
絶対に私のモノにしてみせる。
深く息を吸い込み、大きな門に足を踏み入れた。
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「編入生のクロセルさんですね。担任の、モラクス・モモノキです」
「クロセル・Aです。よろしくお願いします」
出迎えてくれたのは、目元がキリッとしたポニーテールの女性教師。
第一印象が肝心、といつか両親から教わった言葉を思い出し、目一杯の笑顔を浮かべる。
それに応えるように、モモノキ先生も「はい、よろしくお願いします」と笑みを返してくれた。
校内に入り、教材一式と重要書類を受け取る。
「B組の子たちには、既にあなたの事を伝えています。今は階位昇級のための授業をしていますが…見学という形で参加しますか？」
「…その前に、あの、
「ありますよ。それがどうかしましたか？」
「そちらクラスの授業を参観したいのですが…許可をくださいませんか」
何故？ と言わんばかりの表情を向けられる。
そんなの、ガープくんにいち早く会うために決まってる。しかし、そんな理由で許可されるわけがない。
「
そんなすごい悪魔が集まるクラスをひと目拝見しておきたく…何か学べるものがあるかもしれませんし」
「…成程。向上心があるのはいい事です。しかし、彼らも今は位階昇級対象授業を行っています。邪魔をしないよう、遠目からの拝見になりますが、構いませんね？」
「構いません！」
心の中でガッツポーズをとる。
最もらしい理由を予め準備しておいて良かった。
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ペグ(プロフ) - 平穏な縁側さん» 平穏な縁側さん、コメントありがとうございます！ 全く更新できておらず、大変申し訳ありません…頑張りますので、どうか暖かい目で見守っていてください😌 (4月30日 23時) (
レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
平穏な縁側 - 本当に最高です。ガープくんの夢小説少ないから嬉しい (4月30日 8時) (レス) @page2 id: f4ce69c14b (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - いえいえ！むしろお礼したいです！ ペグさんの作品見させてもらってるんですけど全部面白くて毎日今日は何見ようとか今日はこれ見返そうとかそういう楽しみが生まれたので嬉しいです これからも無理せず頑張ってください！ (3月26日 20時) (レス) id: fffe1ff48f (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - ころころさん» ころころさん、嬉しいお言葉、ありがとうございます！ ご期待に添えますよう、精進します！😌 (3月24日 22時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - めっちゃ面白い！！ これからも更新頑張ってください！ (3月24日 21時) (レス) id: fffe1ff48f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペグ | 作成日時：2024年3月20日 22時
