合流 ページ41
.
キリヲ先輩と別れ、入間くんたちを探して数分。
用事は済んだからもう帰りたいとこだけど、顔くらい合わせないとアズくんに怒られる。
タイミングよくクララに鉢合わせないかな、なんて考えていたとき。
「あー! A来てたんだ!」
背後から聞き覚えのある声が飛んできた。
振り返りざまに勢いよく飛びついてきたクララを受け止める。
「クララ! やっと会えた」
「貴様というやつは…」
「そんな怒んないでよ、ちゃんと来たでしょ」
「……ふん」
不機嫌そうな表情を浮かべるアズくん。
炎が飛んでこなかっただけマシだと思おう。
逃げるように入間くんに視線を向ける。
「入間くん、その大量のチラシはどうしたの?」
「どんどん積まれてって、断れず…」
入間くんらしい、と半笑いする。
「必要なのだけ貰わないと!」とごもっともな事を言っていたクララも、サキュバス師団の呼びかけにはころりとついて行った。
これだけたくさんの師団があるのだ。
お祭りみたいで、誘惑に負けるのも無理はない。
すると、背後からリードくんの声が聞こえた。
「あっ、入間軍だ〜」
「あれ、ウァプラさん今登校したの?」
「うん。カルエゴ先生怒ってた?」
「渋い顔で溜め息をつかれてましたよ」
「激おこじゃん…」
想像するだけでも恐ろしい。
「みんなもチラシ貰いに?」
「まぁね。お目当ての師団があるからさー」
「ほぉ、貴様らにそんな殊勝な心がけが……」
リードくんを始めに、順番にお目当ての師団を聞く。
「僕は
「遊びたいだけだろ」
「俺は
「金が欲しいだけだろ」
「え、錬金術?」
錬金術 という単語に食いつく。
「魔術開発師団って、錬金術するの?」
「そりゃもちろん。ウァプラさんキョーミあった?」
「ある! けど、もう他の師団に入団しちゃったから…」
「……はぁ!?」
突然、アズくんが間の抜けた大声を上げた。
途端、物凄い形相で詰め寄られ、引き気味に体をのけぞる。
「他の師団に入団しただと!?」
「な、なにどうしたの。なんかマズかった?」
アズくんは眉間に皺を寄せながら口をパクパクしたあと、ガクッと肩を落とした。どうやら地雷を踏んでしまったみたいだ。
溜め息をつくアズくんを尻目に、カムイくんの希望師団を聞いた。
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます!ご期待に添えるよう、精進します!·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠。⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.。*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました!!更新も楽しみにしてます! (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ペグ | 作成日時:2024年1月30日 22時