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死という恐怖は知る前と知ってからでは感じ方が全然違う。
ので、正常な人生を正常に歩みたいのならば私は憲兵になるべきだろう。
だが、それは目を背けたに過ぎない。
私は想像する。
目を背け続けた私の人生を。
きっと高級とりなのだろう。豊かな生活は人の心を豊かにする。
良い人にも出会えるはずだ。
そのまま結婚して、子供が出来て、母になって、祖母になって。
暖かい家庭を築くのだ。
皆から望まれる人生になるだろう。
だけど、そこにジャンは居るのだろうか。
憲兵という選択肢を捨て、地獄に足を踏み入れると言ったジャン。
そもそも、ジャンが横に居ないのならば世界は美しいのだろうか。
今更、ふと疑問に思う。
私の思い出の中には常にジャンがいる。
隣にジャンが居てくれたから私は安心して美しい世界を見ることが出来たのだ。
ジャンが手を引いてくれたから転んでも大丈夫だと思えたのだ。
気づいて私は笑顔になる。
A『ジャン聞いて、私気づいちゃった』
検閲官が遠くに行ったのを確認して隣のジャンを肘で小突く。
ジャン｢なんだよ｣
少しこっちに身をかがめるジャン。
A『あなたの隣に居るのが一番楽しいってことに。ありがとうね、ジャン。これからもよろしく』
そう言えば
ジャン｢どんなタイミングで言ってんだよ｣
そう返してそっぽを向いた。
A『照れてるでしょ？』
ジャン｢んなわけねぇだろ｣
A『そ。怪しいけどね』
ジャンは私の言葉を無視するように正面に向き直す。
昔と比べてちょっとだけませたその態度に、再び笑みを漏らしながら私はきたる調査兵団、入団に覚悟を決めた。
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ラーメン(プロフ) - ああさん» はじめまして、ありがとうございます。是非是非また見に来てください (11月11日 0時) (
レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こんにちは！はじめまして！この作品とっても面白いですね！このあとの展開が気になります！ (11月9日 14時) (レス) @page40 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - ありがとうございます！初コメ嬉しいです！学校のパソコンに感謝ですね。また見に来てくれてありがとうございます！ (2021年5月1日 11時) (レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - 初コメ失礼します！実は学校のパソコンで見かけて気になったのでまた見に来ました！更新頑張って下さい！！！ (2021年4月30日 23時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーメン | 作成日時：2021年3月19日 21時
