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A『死んだかと思ったじゃん』
壁に登って早々ジャンを見て、涙を堪えながら弱音を吐いた。
コニーと言い合いをしていたジャンも、バツが悪そうに目線を彷徨わせ、「悪かったな」と呟いた。
それに頷いた後安堵からか力が抜けてジャンの胸に頭を擦りつける。
A『髪解けちゃったから結び直して』
それだけ言うと、ジャンも髪にこびりつく血を見て察したのだろう。
黙って頭に手を置いた。
アニ「あれを見て」
ふいに大きい振動と共にアニの声が聞こえた。
気になって顔を上げてみればそこには、穴を塞げるほどに大きな岩を抱えた、エレンであろう巨人が居た。
＿＿＿人類は今日初めて巨人に勝利することが出来た。
ーー
勝利から２日目の死体が積み重なって出来る大きな火。
私は膨大な喪失感と共に、その火から目を背けるように人気のない場所にしゃがみこんでいた。
A『痛いなぁ』
もう、２日も前に挫いた足を抱え込む。
人の死に対する気持ちの整理がつかず、メンタルも相まって足の痛みがズキズキと大きくなる。
挫いた後、鎮痛剤を飲み無理やり酷使していたのだから当たり前ではあるが、死に比べれば私の足のことなんて霞んでしまう。
皆の前で痛いと喚くわけにもいかなかった。
今まで何かあれば直ぐに感情のままに涙を流していたせいだろうか。
鼻の奥がつんとして、泣きたくなる
痛い、泣かない、痛い、泣かない、泣かない、、、痛い
それだけが頭の中をぐるぐる回る
だから、馴染みのある足音に気付かなかった
ジャン「大丈夫か」
A『…ジャン』
いつものように私の頭に手を置いてジャンは登場した。
手には包帯と湿布のようなものを持っている。
ジャン「次からは気づかれるくらい歩き方が変になる前に言えよ」
ジャンは気付いていたようだ。
A『皆は気づかなかったじゃん』
ジャン「俺は気付いただろ」
A『うん』
そこからは、ジャンが私の足首に湿布を貼り、固く包帯を巻く衣擦れの音だけが響く。
ジャン「俺は、調査兵団に入る」
沈黙を破ったのはジャンだった。
A『え…なんで？ずっと憲兵になりたいって』
ジャン「俺には、今自分がするべきことが分かるんだよ。それに、お前は外を見たいんだろ？手伝ってやるよ」
ジャンは真っ直ぐ私の目を向いて言った。
A『ジャン』
ジャン「何だよ」
A『大好き』
拝啓、親愛なる私の相棒へ。
願わくば二人の旅路に幸福が訪れんことを
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ラーメン(プロフ) - ああさん» はじめまして、ありがとうございます。是非是非また見に来てください (11月11日 0時) (
レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こんにちは！はじめまして！この作品とっても面白いですね！このあとの展開が気になります！ (11月9日 14時) (レス) @page40 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - ありがとうございます！初コメ嬉しいです！学校のパソコンに感謝ですね。また見に来てくれてありがとうございます！ (2021年5月1日 11時) (レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - 初コメ失礼します！実は学校のパソコンで見かけて気になったのでまた見に来ました！更新頑張って下さい！！！ (2021年4月30日 23時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーメン | 作成日時：2021年3月19日 21時
