これがまさしく腐れ縁。

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A『…ジャン、腕、腕痛い。力加減ミスってるよ。』

ジャン｢お、おお悪い。｣

ジャンに腕を掴まれて少しだけ冷静になった。

人には人それぞれの思考があるのだから頭ごなしに怒ってはダメなのに。

A『ううん、いいよ。それよりも話ってなぁに？』

ジャン｢……お前、勿論憲兵団に入る、よな？｣

少し、間を置いて意を決したように言うジャン。

A『え、私めちゃくちゃ調査兵団に入るつもりだったんだけど…。』

ジャン｢で、でもよ、お前自分のこと何一つ出来ないじゃねぇか。大人しく憲兵団入っとけって、叔母さんだって心配してたぜ｣

(叔母さん=Aの母さん)

何時もよりもジャンは少し焦っているように見える。

何故ここで母さんが出てくるのだろうか。

確かに母さんとしては早くお嫁に行って欲しい。と言っていたが、結局は訓練兵となる事を許してくれた訳だしそんなに心配する事では無いだろう。

A『母さんは私が訓練兵に入るって言った時も1番に応援してくた。きっと調査兵団に入るっ言っても応援してくれるはず。』

そう言うとジャンは

ジャン｢…あのなぁA。本当は叔母さんお前が訓練兵になるの反対だったんだぜ。｣

A『え！？｣

ジャン｢だってお前5人兄弟の中で唯一の女だろ？

叔母さんはずっと女の子が欲しかったんだとよ。

そんな中出来たお前が可愛くない訳が無い。

本当は誰よりも危険な訓練兵になる事を反対してたんだ。

それも踏まえて、慎重に考えろ。そして、俺は調査兵団には絶対行かねぇ。

憲兵団に行く。そこんとこも考えろ。｣




そう、だったんだ。母さんは私が調査兵団になる事を反対する？

それ以前に訓練兵になる事すら反対だったなんて…。

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