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｢心臓を捧げよ！｣
大きな声が響く。
｢本日をもって訓練兵を卒業する諸君らには3つの選択肢がある。ーーー｣
訓練兵になったばかりの時はこの大きくて耳に響く上官の声が大嫌いだった。
でも、今はこの声にいっそ安心感すら覚える。
何でだろう。とっても不思議だ。
それにしても、3年、か。
長いようで短かった。
サシャとつまみ食いをしたも、ミカサと筋トレをしたのも、コニーとふざけあったのも、ジャンに髪を結んでもらったのも。
あと少しで全部日常じゃなくて思い出になるんだ。
寂しい……けど、やっと、やっとここまでたどり着いた。
血反吐を吐くような訓練をしたのも、ひたすら教官の眠くなるような話を聞いたのも、皆で積み上げてきた努力も全部無駄じゃ無かった。
これからは私が自分の見たいこの、広い世界を見に行けるんだ。
ーーーーーー
ジャン｢何で俺がエレンより下なんだ、クソッ。｣
ザワザワと辺りが煩い中ジャンは悪態を着く。
A『まぁまぁ、いいじゃないか。10番代には入れたんだし。あ、この芋美味しい。味付けが少し豪』
｢勝てるわけない！！｣
味付けが少し豪華だよ。そう言おうとしたその時大きな声が聞こえてきた。
思わずふりかえってしまう程に大きな声。
｢お前だって知ってるよな？今まで何万人食われたか。人口の2割以上失って答えは出たんだ。
"人類は巨人に勝てない" ｣
その言葉にピクリと眉が動く。
彼は今までの、私たちの3年間を否定しているのだろうか？
A『ジャン、ちょっと向こう行ってくる。』
カタンとなるべく控えめな音を出し立ち上がった。
ジャン｢おい、待てよ！｣
ジャンが何か言っていたらしい。
だけど、それは耳の遠い奥のことで、私には雑音にしか聞こえなかった。
普通の人ならさこういう風になった時点で、その人が行きたい場所へ行かせるじゃない？
でも、私の相手はジャンだからさ。
ジャン｢おい、待ってったら！！｣
ガシッと痛いくらいに私の腕を力強く掴んだジャンはまだ、話は終わってねぇ。
そう言った。
途端に耳の奥の雑音がちゃんとした言葉として認識される。
因みにだが、この時点で私は何の話が終わってないか理解していない。
何故なら最後の会話の内容がいもの話で終わっているからだ。
ーー
Aさんは順位7番です！
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ラーメン(プロフ) - ああさん» はじめまして、ありがとうございます。是非是非また見に来てください (11月11日 0時) (
レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こんにちは！はじめまして！この作品とっても面白いですね！このあとの展開が気になります！ (11月9日 14時) (レス) @page40 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - ありがとうございます！初コメ嬉しいです！学校のパソコンに感謝ですね。また見に来てくれてありがとうございます！ (2021年5月1日 11時) (レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - 初コメ失礼します！実は学校のパソコンで見かけて気になったのでまた見に来ました！更新頑張って下さい！！！ (2021年4月30日 23時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーメン | 作成日時：2021年3月19日 21時
