2 夕食の時間 ページ3
エレン「だから、見たことあるって」
隣のテーブルはとても賑やかだ。
なにせ、輪の中心に居るエレン・イェーガー。
彼は超大型巨人を見た事が有るらしい。皆興味深々だ。
取り敢えず私はジャンの隣に座りモグモグと夕飯を食べている。
話を聞いていると、超大型巨人は壁から顔がでるそうだ。おまけに皮膚も無いって。
A「ねねね、ジャン…その巨人さ火傷したのかな?可哀想だねぇ」
こそっとジャンに耳打ちする。
ジャン「は?お前なに言ってんだ?良いからサッサっと食えよ。」
ジャンはバカだなって言って私の頭を小突く。
なにすんのよ!って反抗しようとしたら、
エレン「違うぞ!」
大きい声が出て聞こえてきた。
エレン「巨人なんてなぁ、実際大した事ねぇオレ達が立体機動装置を使いこなせる様になればあんなの敵じゃ無い。」
そう言い切ったエレン。
エレン「やっと兵士として訓練できるんだ。さっきは感極まっただけだ。俺は調査兵団に入ってこの世から巨人を駆逐する。」
おお、目的は違えど私の夢の過程にはそれが有る。
よし、彼は仲間だ!
ジャン「おいおい正気か?お前今、調査兵団に入るって言ったのか?」
え、喧嘩はやめてよね?
エレン「ああ、そうだが。お前は確か、憲兵団に入って楽したいんだっけ?」
やめてよ?
ジャン「俺は正直者なんでね、心底怯えながらも勇敢気取っているやつよりは、よっぽど爽やかだと思う思うがな」
爽やか?え、爽やか?ジャンとエレンを交互に見る。
エレン「それは、俺のことか?」
ガタンと音を鳴らして椅子から立つエレン。
ジャン「おいおい、俺ぁ別に」
カーンカーンカーン
鐘の音が鳴る。
やば、ご飯食べなきゃ。
急いでかき込む。
いつの間にかジャン達の喧嘩は終わっていたようだ。
ん、このパン固い。
喉詰まりを起こしかけたが何とか飲み込み、急いで食器を片付ける。
外は出るとジャンが、入団式の坊主くんに手を擦りつけていて、「なに拭ったんだ!」と、キレられていた。
ジャンの顔が悟りを開いていた。え、面白い。
A「え、なにしてんの?」
軽ーくきいてみる。
コニー「そうだぞ、何拭ったんだよ!」
ジャン「..…人との、信頼。」
A「は?」
久しぶりにジャンをお医者様に見せた方がいいんじゃないかと思った。
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ラーメン(プロフ) - ああさん» はじめまして、ありがとうございます。是非是非また見に来てください (11月11日 0時) (レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こんにちは!はじめまして!この作品とっても面白いですね!このあとの展開が気になります! (11月9日 14時) (レス) @page40 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - ありがとうございます!初コメ嬉しいです!学校のパソコンに感謝ですね。また見に来てくれてありがとうございます! (2021年5月1日 11時) (レス) id: dbc4e4b5dc (このIDを非表示/違反報告)
MATSUNO NANA(プロフ) - 初コメ失礼します!実は学校のパソコンで見かけて気になったのでまた見に来ました!更新頑張って下さい!!! (2021年4月30日 23時) (レス) id: 288501894e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラーメン | 作成日時:2021年3月19日 21時